簡単!アメリカの地理、主要都市の特徴【旅行前の基本情報】

地理の勉強まとめ

アメリカの主要都市や地理の特徴、大まかな位置や基本情報をざっくり知りたい。

こんなお悩みを解決します。

本記事の内容

  1. アメリカの面積
  2. 州の数
  3. 人口
  4. 首都はワシントンD.C.
  5. 大都市ニューヨーク
  6. ロサンゼルス
  7. ラスベガス
  8. サンフランシスコ
  9. シカゴ
  10. おわりに

この記事を書いているのは、留学経験ありの翻訳者。
旅行好きで、国内も海外もどちらも好きです。コロナで今はじーっと我慢中ですが。
そんな旅行好きが、アメリカの都市や地理の特徴について、まとめていきますね。

簡単!アメリカの地理、主要都市の特徴【旅行前の基本情報】

世界を率いる超大国、アメリカ。
まず、超簡単に、30秒で成り立ちを振り返っておきますと..

15世紀半ばから大航海時代が始まり、その後15世紀半ば頃からスペインをはじめとするヨーロッパからアメリカへと続々白人が移住。
現地のインディアンの方々の土地を奪って住み始めました。

そんな中、イギリスはアメリカにも植民地をたくさん作りました。
アメリカに住む人々が、「イギリスに支配されるのなんか、嫌だ!」ってなるのは自然なことですね。

イギリス支配への反発が高まって、「アメリカを独立させてくれ!」
イギリスからの独立を目指し、1775年に「アメリカ独立戦争」が始まりました。
そして、1776年に独立宣言を採択。
いわゆる今の「アメリカ合衆国」の誕生です。
その後南北戦争(1861-1865)という内戦もありつつ、現在に至ります。

かな〜りざっくりですけど、こんな感じ。
では、そんなアメリカの地理を早速見て行きます!

1. アメリカの面積

まずは全体的なところ。
アメリカの面積からいきましょう。
地図を開いてみますと、アメリカは、すぐに目に入ります。
アメリカをぱっと見て思うのが、「でかっ」てことでしょう。大きい国ですね~。
ロシアや中国といった国も大きいですが、アメリカもなかなかです。

具体的にどれだけの大きさかというと、約963万㎢
ただ、「湖を含めるのかどうか?」なんやかんやで、資料によって多少ばらつきがあるみたいです。
国の面積の大きさで考えると、地球上で3、4番目の大きさです。
一番面積の大きい国はロシア
2番目に大きいのはカナダ、そして3位(もしくは4位)に中国が入ります。

数字の桁が大きすぎて実感が湧きにくいですが、日本の面積が約38万㎢ですから、それと比べてアメリカの面積は大体日本の25倍と考えると、その大きさに驚かされます。
大きい国ですね!

面積: 約963万㎢
– 世界3位(もしくは4位)の広さ
– 日本の約25倍

2. 州の数

そんなアメリカには、現在50の州があります。
…と、こう書くと、「州って日本でいう都道府県みたいなものだよね」って思われる方も多いと思うのですが、日本の都道府県とは意味合いが違うんですね。

というのも、この「」を英語に訳すと「State」ですが、Stateには「国家」という意味があります。
その言葉通り、そのまま、「州」って「独立国家」なんですね。

簡単にいうと、「州」では、それぞれ独自の法律が制定されているので、「法律やルールなどが州によって違う」ということなんですね。
各自の「州」が強い力を持っています。

これは、最初に独自の自治組織を持った植民地があり、あとから連邦政府ができた…というアメリカの成り立ち、歴史に関係があるようです…。
長くなりそうなのでここでは割愛し、地理に集中していきます!
ということで、一言で言うと、
州という独立国家が50ある」のが現在のアメリカです。
だからアメリカ「合衆国」なんですね。

※首都ワシントンD.C.は州に含まれませんので、正しくは50州+ワシントンD.C.になります。
(ここについては後述します)

州の数: 50
州(独立国家)50+どの州にも属さないワシントンD.C.
=アメリカ「合衆国」

3. 人口

アメリカの人口は、The world Bankの2018年のデータによると約3億2700万人
多いですね~。
世界的に見ても、中国の約14億(!)、インドの約13億5000万人(!)に次ぐ、3番目に多い人口となっています。

では、人口の推移はどうでしょうか。

米国商務省センサス局が2019年12月末に発表したところによると、アメリカの人口の伸び率は過去5年、鈍化しており、2019年は約0.5%増にとどまったそうです。50州あるうち、人口が増加したのは40州、減少したのは10州

人口減少、出生率の低さが問題となっている日本からすると、「え、アメリカって人口まだ増えてるの?すごいな」と思ってしまいました。
が、その増加率は鈍化している、と。

地域別には、2018年から2019年にかけての人口の増加率が最も高いのは、南部で0.8%。
南部の増加率が高いのは、国内移住(国内の他の地域からの転入)が増加していることが大きな要因としてあるようです。
地域によっても、人口が増加しているところ、減少しているところの差があるようですね。

人口: 約3億2700万人 (2018年)
– 世界3位 (中国、インドに次ぐ人口)
– 伸び率: 2019年は約0.5%増 (増加率は鈍化)
– 人口の増加率が最も高いのは、アメリカ南部(0.8%)

3. 首都はワシントンD.C.

それでは、都市について見ていきます。
まず、首都であるワシントンD.C.から。

ワシントンD.C.は、アメリカ東海岸の方に位置します。
いわずもがなアメリカの首都ですが、日本でいう東京とも少し違って、ワシントンD.C.の方は「ホワイトハウスがある場所」であり、「政治的首都」という意味合いが強く、あまり大きな都市ではないようですね。

人口は、約70万人(2019年)。
あとから出てきますが、ニューヨークなんかと比べたら、かなり少なめ。
都市ではありますが、「小さな都市」であると言えそうです。

ところで。
この「D.C.」ってなに?と思いませんか。
これは「District of Columbia」(コロンビア特別地区)の略です。
…と言われても、やっぱり意味がわかりません。

「コロンビアって何?」
と思いますが、これはアメリカ大陸を発見したとされる「クリストファー コロンブス」にちなんでつけられた名前だそうです。

そして、「特別地区」というのは、その名の通り、唯一連邦政府が直轄で管理する土地で、どの州にも属さない特別地区である、という意味があるようです。

どの州にも属さない、それが首都ワシントンD.C.なんですね!

それがよく分かる、米国商務省センサス局が2019年12月末に発表した資料を少し引用してみてみます。

“forty-two states and the District of Columbia had fewer births in 2019 than 2018”

訳してみます。
42州とコロンビア自治区の2019年の出生数は、2018年と比べて減少」

こんな風に資料でも、『42州とコロンビア特別地区』という風にしっかり分けて書かれていて(「コロンビア特別地区」=ワシントンD.C.です)、ワシントンD.C.は「州」に含まれていないんだな~。ということが分かります。

そして最後に!
ものすごく基本的なことですが、紛らわしいこととして…ワシントンD.C.とアメリカ西部にある「ワシントン州」とは違いますよ~。
位置的にも全然違い、ワシントン州の方は、西部にあります。
同じ名前つけないでほしいですよね~。紛らわしいな~。

ワシントンD.C.
アメリカの政治的首都
人口: 約70万人(都市としては小さい)
ワシントン『D.C.』=District of Columbia=コロンビア特別地区
唯一、連邦政府が直轄で管理する土地
(どの州にも属さない)

4. 大都市ニューヨーク

そして、アメリカの最大の都市といえば!かの有名なニューヨークです。
ニューヨーク州にあるニューヨーク!

多くの方が一度は聞いたことがある名曲、フランク・シナトラの「New York New York」でも歌われている、あの「眠らない街」!

現在、アメリカ最大の都市がこのニューヨーク市。
人口は2019年に発表された米国政調査のデータで、約840万人前後だそうです。ここ最近は減少傾向で、人口増加に少しストップがかかっているようですね。

先ほども少し引用させて頂いた、米国商務省センサス局が2019年12月末に発表した資料からまとめてみますと、

大都市ニューヨークのあるニューヨーク州の2018年から019年の人口の減少率は-0.4%

アメリカ50州のうち、2018年から019年、人口が減少したのはニューヨーク州を含めて10州

さらにその10州の中でも、10,000人以上が減ったのは4州のみですが、ニューヨーク州はその4州のうちの一つでもある(76,790人減)。

なるほど~。
人口が減少傾向なのはよく分かりました。

では、次のトピックへ。
ニューヨークはどうやってアメリカ第一の大都市になったのでしょうか?

history.comによると、ニューヨーク州にある、ハドソン川近辺にオランダ人が住み始めたのが1624年
(1624年といえば、日本ではちょうど江戸時代ですね。
1600年の関ヶ原の戦いで家康が勝った24年後で、徳川家光が3代目の徳川将軍になった頃です。)

その2年後には、オランダ人によって「ニューアムステルダム」という植民地が作られました。
しかし1664年に、イギリス人がオランダ人に変わって土地を支配するようになり、名前も「ニューヨーク」に変更されました。

…一言で書くとこうですが、これ。

イギリス人とオランダ人の間で、

イギリス人:「オランダ人の植民地欲しいな~」
オランダ人:「いいよ!」

…と簡単な話で終わるわけがありません。

ここから、第二次英蘭戦争 (Anglo-Dutch Wars, 1665-1667年) が始まります。
※当たり前かもしれませんが、英=イギリス、蘭=オランダです。
(そしてなんと、この英蘭戦争はその後「第四次」まで続きます…、たくさん戦いました…。)

イギリスとオランダが戦った結果、イギリスが勝ち、イギリスの決めた「ニューヨーク」という名前で定着したのですね。

これ、アメリカの原住民の方々からしたら、たまりませんね…。
急に海から渡ってきた人々が、植民地を作るわけで…。
元々ずっとアメリカ大陸に住まれていた、インディアンの方々の生活がどうなってしまったのか想像すると…言葉がありませんが…。

…話を戻しましょう。

その後、1892年から1954年の間に、何百万人の移民がニューヨークの港に到着し、「アメリカ人」としての最初の一歩をここで踏んだとされています。

地図を見てわかる通り、ニューヨークは海の近く
現在のアメリカは移民の国と言われることもありますが、多くの移民が初めてアメリカに到達した際に上陸した場所、アメリカの「玄関口」としての役割もあったんですね。

そんな歴史があって、ニューヨークは大都市へと発展していきました。

そして、ニューヨーク州ニューヨーク市にある、ニューヨークの中核地区の名前が「マンハッタン」。
これもよく聞く名前ですね~。

ハドソン川の河口部にある、マンハッタン島(区)のあたりの地区を指します。

世界の金融センター、ウォール街(ウォールストリート)があるのもここ、マンハッタンの南端部。
ニューヨーク証券取引所があるところですね。
アメリカの金融業界、証券市場全体のことを指して「ウォールストリート」と呼ばれることもあります。

さて、このウォール街、英語で書くとWall Streetですが、Wallは「壁」という意味がある単語です。
なぜ「壁」?なぜウォール街?と思いませんか。
金融と壁って、何の関係もないし。

これにも歴史が関係していて、ウォール街は元々「壁」があった場所だそうです。

..はて。こう言われてもピンときません。

何の壁?」ってなりますが、これは先ほど書いたイギリスとオランダの戦いと関係しています。

時は1652年
ちょうど第一次英蘭(イギリス対オランダ)戦争が始まった頃。
当時のニューアムステルダム(現在のニューヨーク)の植民地を支配していたオランダは、イギリスからの攻撃を恐れ、今のウォール街のあたりに、防御のために木製の壁を作りました。

1699年に解体されるまで、その名の通り、防護壁があった場所だったんですね。
だから「ウォール・ストリート」。

ウォール・ストリートの名前の謎が解けました。
オランダとイギリスが争っていた時代だったというのを踏まえて見てみると、想像しやすいですね。

そしてこのマンハッタンには、よく映画やドラマで映し出される有名な交差点「タイムズスクエア」もあります。

かの有名な「ブロードウェイ」もここにありますよ。舞台をやる人たちの憧れの地ですね。劇場がたくさんあるイメージです。
しかし、ここで再び。

ブロードウェイって…「そもそも一体何?」と思いませんか。そういう地名?

調べてみると、「ニューヨーク州を南北に貫く通りの名前」だそうです。

「あれ?それだけ??」と思いますが、それだけ
元々は単なる道の名前のようです。

ただ、マンハッタンの繁華街であるタイムズスクエアで劇場街が発展し、このブロードウェイ周辺にたくさんの劇場ができたことから、その劇場街が「ブロードウェイ」と呼ばれるようになったので、ブロードウェイといえば、この劇場街を指すのが一般的です。
一度は行ってみたいなぁ~。

さらに、マンハッタンには有名な都市公園、セントラルパークや、超高層ビルであるエンパイアステートビルディング(Empire State Building)、世界最大級の美術館、メトロポリタン美術館もあります。

また、2001年9月11日同時多発テロ事件の標的となってしまったのも、ここマンハッタンにあったワールドトレードセンターですね…。

そんなマンハッタンと、お隣のブルックリン区をつなぐ橋、「ブルックリン橋」も有名なニューヨークのスポットです。

余談ですが、ブルックリン区(Brooklyn)といえば、有名なアメリカ、ハワイ州出身のBruno Mars(ブルーノマーズ)の曲にも『Somewhere In Brooklyn』という歌があります。

この曲は、ざっくり言うと「駅で一目惚れした女の子を探している。彼女はブルックリンのどこかにいる…」という内容の歌です。
あれ、大都会ニューヨークでの恋物語だったんですね~。勝手に、もっと田舎をイメージしていました。大都会で一目惚れしたのか~。また会えると良いね…泣

さらには、アメリカのシンボルである自由の女神もニューヨークの名物ですね。
ニューヨーク湾にあるリバティ島に設置された、フランスから贈られた像です。

一度は名前を聞いたことがあるような、有名な場所がたくさんです。

さて。
そんな見所たくさんの「眠らない街」ニューヨーク。

いろんな呼び名があり、例えばニューヨーク州の異名には「the Empire State(エンパイア ステート=wikipediaによると、「帝国州」)」なんてものもあります。

そして、「ビッグアップル(The Big Apple)」というのもニューヨークの異名なので、覚えておくと良さそうです。

街の名前として「ビッグアップル」と言われたら、それは「ニューヨーク」のことを指しますよ~。

私はこのことを知らずに、文字通り「でかいりんご」のことか?と思って聞いていたところ、全然会話についていけなくなり、恥をかいたことがあります。
通称ってもっとわかる感じの通称にしてほしいですよね。
何はともあれ、ビッグアップルです!

そして、アメリカのドラマでもニューヨークが舞台になっているものがたくさん!
『Suits(スーツ)』、『Castle(キャッスル)』、『Gossip Girl(ゴシップガール)』などなど、挙げればきりがありません~。

一度は行ってみたい、アメリカのエネルギッシュさを感じられる、眠らない大都市ですね。

ニューヨーク
アメリカのシンボル「自由の女神」があるアメリカ最大の都市
人口: 約840万人前後(2019年)
(ここ最近は減少傾向)

・海も近く、ハドソン川もある→
アメリカの「玄関口」として発展

・ニューヨークの中核地区=マンハッタン
→金融の中心:ウォールストリート
有名な交差点:タイムズスクエア
世界的に有名な劇場街:ブロードウェイ
都市公園:セントラルパーク
超高層ビル:エンパイアステートビルディング(Empire State Building)
世界最大級の美術館:メトロポリタン美術館
などがある

・異名、通称
ニューヨーク州:「the Empire State(エンパイア ステート)」
ニューヨーク:ビッグアップル(The Big Apple)

『眠らない大都市』

5. ロサンゼルス(L.A.)

お次は、超有名都市、ロサンゼルス。
ニューヨークに次いで人口の多い大都市、ロサンゼルスです!
西海岸、カルフォルニア州に位置する、言わずと知れた、気候が良く過ごしやすい大都市。
World population reviewによると、ロサンゼルスの人口は2020年、約400万人だそうです。
カルフォルニア州で最も人口の多い都市。
人口の増加率は1年あたり0.32%で、少しずつですが増加傾向ですね。

ロサンゼルスは、映画やテレビ産業の中心地で、ハリウッド、ビーチのあるサンタモニカ、映画スターなんかが住んでいることで有名なビバリーヒルズなどなど…があります!

そして、有名アメリカドラマ「刑事コロンボ」が勤めていたのはロサンゼルス市警です~!くぅ~!親近感湧くぅ~!(湧かない?)

※ロサンゼルスについて、ちょっと短くてすみません。まだ途中です。
また追記するかもしれません。

ロサンゼルス(L.A.)
アメリカ第二の都市:西海岸、カルフォルニア州に位置する
人口: 2020年約400万人
(少しずつ増加傾向)

・映画やテレビ産業の中心地:ハリウッド
ビーチ(海岸):サンタモニカ
映画スターの居住地として有名:ビバリーヒルズ
などがある

6. ラスベガス

お次は、人口はそれほど多くないですが、知名度の高いラスベガスを見て行きます。

ラスベガスはネバダ州の南部にある都市。
(※ネバダ州ってどこ?って思う方も多いかもしれませんが、ネバダ州はカルフォルニア州に隣接する、東側の州です。)

人口は、米国商務省センサス局のサイトによると、2019年の推定で約65万人。
一気に減りましたね。

メインの大通り、ストリップ通りには様々な娯楽施設があり、中でも、ラスベガスといえばやっぱり、カジノですよね!

(余談ですが、『ラスベガス』という、そのまんまの名前の2003-2008年に放映されていたアメリカのドラマがありました。そのドラマの舞台はカジノでした。
カジノでの不正行為などを暴くドラマで、ゴージャスなまさにラスベガス!って感じで、面白かったです。…ただ、最終回が、それはそれはめちゃくちゃ中途半端な終わり方で、アメリカのドラマはこれが辛い。
打ち切りになると問答無用で打ち切りになってしまうので…エッ!これで終わり?ってなってしまいます…。続編作って欲しかったなぁ涙)

豪華なホテル、ネオン街、不夜城。
そんなラスベガス。驚くべきことに、地理的には砂漠のど真ん中の街なのですね。
ラスベガスのあるネバダ州はアメリカの中でも一番年間降雨量が少なく、乾燥した土地柄で、広大な砂漠に囲まれています。

そう聞くと、
なんでそんな砂漠の真ん中に大都市ラスベガスができたの?」と思いませんか。

その理由を、ざっくりまとめてみます。

  • 地形的にこのラスベガス付近が窪んでおり、湧き水があり、砂漠の中の「オアシス」だったこと。(スペイン後でLas VegasはThe “meadows(草原)”)
  • カルフォルニアのゴールドラッシュやら鉄道の開通やらで、カルフォルニアから東、もしくはその逆へ訪れる際の人々の中継地点となっていったこと。
  • 世界恐慌(1929)後の1931年、農業もできないし、困ったネバダ州がギャンブルを合法化。離婚が簡単にできるよ~!っていう法律も作って、アメリカ中から人を集めたこと。
  • 1950年前後に「ギャンブル、ダメ」という機運が盛り上がった時も、ネバダ州では合法的にギャンブルができ、1976年まではネバダ州が唯一のギャンブル好きの「オアシス」だったこと。
  • さらには、ダムも作って水も供給できるようなったこと…などなどが挙げられるようです。

砂漠のど真ん中のオアシス。それが、ラスベガスです。

ラスベガス
砂漠の中のオアシス:ネバダ州の南部に位置する
=ネバダ州:アメリカの中でも一番年間降雨量が少なく、乾燥した土地柄。
広大な砂漠に囲まれている

人口: 2019年の推定で約65万人

・カジノが有名!
他にも、豪華なホテルやネオン街がある。

7. サンフランシスコ

そして、サンフランシスコ。
サンフランシスコは、アメリカ西海岸、カルフォルニア州北部にある、有名な大都市です。
地図を見てみると、太平洋とサンフランシスコ湾に囲まれたところに位置する街ですね。

サンフランシスコの人口は、これも米国商務省センサス局のサイトによると、2019年の推定で約88万人。

温かくて天気が良い日が多くて、とっても素敵な土地みたいですね!
留学した友人が、とても良いところだったと言っていました。

その友人が「坂道が多かった」と言っていたので調べてみると、サンフランシスコ市内には50以上もの丘があるんですね!(見てみると、The list of hills in San Francisco、訳すと「サンフランシスコの丘のリスト」というページがwikipediaにあるくらいです)

そして、サンフランシスコ、カルフォルニアといえば、忘れちゃいけないのが1848年に始まった「カルフォルニアゴールドラッシュ」。
金が見つかったってことで、人々が押し寄せ、この時にサンフランシスコの人口もぐんとアップしたんですね。

しかし、1906年の「サンフランシスコ大地震」によって壊滅的な被害を受けたことでも知られています。

さらにさらに、最近の話で忘れてはいけないのが、サンフランシスコといえば、「シリコンバレー」。
アップルやらFacebookやら、IT関連の有名企業が多数拠点を持つ場所であることから、とっても有名ですよね。

シリコンバレーはサンフランシスコの一部の地域の名称、地域一帯の通称ですが、このシリコンバレーのおかげで、お金持ちの人が多く住むようになり、そんなこんなで、家賃諸々がとっても高くなっていて、「カルフォルニア住みにくくなってきた~!富裕層多すぎ!」という、住民の方にとってはちょっと困った側面もあるようです。

ちなみに、サンフランシスコではないですが、同じカルフォルニア州にある都市、サクラメントが舞台のアメリカのドラマが、2008-2015年まで放映されていたThe Mentalist(メンタリスト)

ドラマを見ていると、カルフォルニア、サクラメント周辺の雰囲気を感じることができる…かも?(メンタリスト面白かったな~。)

サンフランシスコ
坂が多い気候の良い都市: アメリカ西海岸、カルフォルニア州北部に位置する
人口: 2019年推定で約88万人

・1848年に始まった「カルフォルニア・ゴールドラッシュ」で人口増大
・1906年のサンフランシスコ大地震で壊滅的な被害を受けた

・IT関連の有名企業の拠点が多数存在する: シリコンバレー
→富裕層が増え、家賃諸々が値上がりして住みにくくなっている

8. シカゴ

お次は、アメリカ第3位の人口を誇る、工業都市として発展したシカゴ。

シカゴ、名前は有名だけど、どこにあるんでしたっけ?
位置が曖昧な人も多いはず(私だけ?)。

シカゴは、アメリカ「中西部(Midwest)」、イリノイ州に位置する大都市です。
ふむふむ。
…ちょっと待ってください。映画などでも、この呼び方はよく耳にするのですが…。

中西部ってどこですか?

この中西部の定義を調べてみますと…

「アメリカ合衆国の中央部北側にある州を集合的に呼ぶ呼称である」(wikipediaより)。

なるほどなるほど。…北部か…。

そこで、シカゴを改めて地図で見てみると…。
「あれ?…西部、じゃないじゃん」

シカゴは位置的に、どちらかというと、中東部、といった方がしっくりくるような気がしてきます。
アメリカの真ん中の、東寄りに位置しています。

なぜそのあたりの州を「中西部」というのか?西部じゃないのに??

その答えも、wikipediaにありました。

アメリカ合衆国は建国以来西へ西へと拡がってきたので、西部の定義は時代と共に変わってきた。
(wikipediaアメリカ合衆国西部、のページより)

なるほど。

アメリカ自体が東側から始まって、国として広がっていったので、東側を基準に見た時に、シカゴ含めた地域も、昔は「西部」だったと。

なるほど、なるほど。
西へ西へと広がっていき、カルフォルニア州あたりが「西部」だとすると、まぁ、それよりは手前だし…「真ん中あたりの西=中西部」になるか。
中西部と呼ばれている気持ちがわかってきました。(合っているかどうかは分かりませんが…)

…いろんな区切り方があるにはあるようですが、

シカゴを含めたアメリカの中央部、北側に位置する州を集合的に「中西部」って呼ぶことがあるよ

というのは覚えておくと便利かもしれません。

さて。そんなアメリカ中西部に位置するシカゴを地図上で探してみると、まずミシガン湖が目に止まりますね。
シカゴは、そのミシガン湖の南西部あたりに位置しています!
州でいうと、「イリノイ州」に属していて、そのイリノイ州の中では北東部にあります。

シカゴは、内陸の鉄道などの拠点、または五大湖工業地帯の中心として発展し、人口も増え、一時はニューヨークに次ぐ第二の都市だったこともあるようです。

現在はニューヨーク、ラスベガスに次ぐ第3位の人口を誇り、2017年のアメリカ国勢力調査局のデータで約271.6万人

大きな都市ですね~~!

そして、アメリカでは、まさにこの大都市「シカゴ」を題材にしたドラマシリーズがあります。

シカゴの消防士に焦点をあてているのが、「シカゴ・ファイア(Chicago Fire)
シカゴの病院、医療に焦点をあてているのが、「シカゴ・メッド(Chicago Med)
シカゴの警察に焦点をあてているのが「シカゴ P.D.
それぞれ何シーズンも作られている人気作で、面白いです。

そして、このドラマを見ることで、「シカゴの街並みってこんな感じなのか~」と感じることができるのですが、見ていて一つ気がつくことは、「シカゴめっちゃ寒そう」ということです。

ドラマの中でも雪が頻繁に降っていて、みんなしょっちゅうニット帽をかぶって、ぶるぶるしています。
とにかく寒そう。
それもそのはず、調べてみると、シカゴ付近はとにかく冬の寒さが厳しい地域のようです。
マイナス○度、もざらにあって、ミシガン湖から風が吹くので、余計寒く感じる。
とにかく冬は寒いらしい。

そんな寒いってだけで、ちょっと行きたくなくなってしまいますが、シカゴといえば有名ミュージカル「シカゴ」の舞台でもあり、やっぱり一度は行ってみたいですね!

シカゴ
第3位の人口を誇る、五大湖工業地帯の中心として発展した大都市
人口: 2017年アメリカ国勢力調査局のデータで約271.6万人
夏は暑く、冬は寒さが厳しい

・アメリカ中西部、イリノイ州、ミシガン湖の南西部あたりに位置する

・内陸の鉄道などの拠点、または五大湖工業地帯の中心として発展

・超高層ビル群
・シカゴ美術館 などがある

9. おわりに

以上、
ざっとアメリカの地理や主要都市の特徴を駆け足で簡単にまとめてみました。
また少しずつ他の都市についても勉強し直そうと思います。

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