ビリージョエルの名曲「素顔のままで」「ピアノマン」のエピソードについて知りたい。
というお悩みを解決します。
この記事を書いているのは、留学経験あり翻訳者。
60-80年代の洋楽が好きです。
そんな洋楽好きが、ビリージョエルの名曲「素顔のままで」と「ピアノマン」のエピソードについてまとめていきます。
ビリージョエルの名曲「素顔のままで」「ピアノマン」のエピソード
Billy Joel(ビリージョエル)は、アメリカ、ニューヨーク出身の歌手。
ヒット曲は数知れず。Stranger, Uptown Girl, Honesty, Piano Manなどなど、枚挙に暇がありません。
…数多くの名曲を作り出したビリージョエルですが、今回は、Just the way you are(素顔のままで)と、Piano Man (ピアノマン)の背景やエピソードについて語って行きます!
ビリージョエルの曲、素敵ですよね。
実話を元に作られた名曲
“Piano Man” (ピアノマン)
は、1973年にリリースされた1曲。
タイトルの通り、ピアノの音も素敵な曲で、ビリーの初期の頃のヒット作です。
この曲が生まれた背景、エピソードといえば…。
まだビリーの名が知られる前、70年代の始め。
ビリーは初めて音楽会社と契約を交わしましたが、その契約はビリーにとって、とても不公平なものだったそうです。(作った曲のリズムやスピードも勝手に変えられてしまったとか!)
その契約から逃げるようにしてLAに行き、Bill Martinという別名でバーでピアノの弾き語りをして生計を立てていた時代。
“Piano Man”は、その頃の体験を元にして、作られたものなんだそうですよ。
この曲の歌詞には、人の名前がいくつか登場しますが、彼らには全て実在のモデルが居て、「事実そのまま」だとか。
歌のためにストーリーを作り上げる必要もなかったことを、ビリージョエル本人が語っています。
※ちなみに、 “waitress practicing politics(政治を学ぶウェイトレス)”という歌詞がありますが、これが後にビリーの最初の奥様となった、エリザベスさんを指すというのも、有名な話です。
そんな実体験を元に作られ、出来上がった1曲。
ビリーはこの曲について、Metro紙の2006年のインタビューで、こんな風に話しています。
I have no idea why that song became so popular.
訳してみます。「この曲が何でこんなにヒットしたのか分からないよ。」
え!!
素敵な曲だからですよ!と言いたくなります。
なんでも、本人としては、あまり良いメロディでもないし、歌詞もそんなだし…と思っていたようです。
この曲に限らず、ビリーは「自分の声があまり好きではなかった」ということも、2014年のインタビューで話されているのをどこかで読んだことがあります。
世界中で有名なミュージシャンになっても「俺ってすごい」というように、
自惚れることがないんですね。
こんなスーパースターで沢山の名曲を生み出しているのにも関わらず、天狗になることがないなんて。
すごいですね〜。
ピアノやハーモニカの音に耳を傾けて、ゆっくりしたい時にもぴったりの1曲です。
当時の奥様へ捧げた名曲
お次は、Just the way you are”(素顔のままで)。
1977年にリリースされた、名曲中の名曲です。
この曲は、当時の奥様、エリザベスさんへの無条件の愛を示す為に、誕生日プレゼントとして贈られたものだそうです。ロマンチック!
(エリザベスさん、ピアノマンの時にも歌詞に登場された方ですね)
最高のエピソードじゃん!何て素敵なの!と思いますよね。
ただ、野暮かもしれませんが気になる方も多いと思いますので付け加えておくと、お二人はこの9年後に、離婚されています。
(ビリーは、その後も数回、様々な女性との結婚と離婚を経験されています)
ビリー・ジョエルはこのことについて…
「
毎回、付き合っている相手に向けて曲を書いてきたが、その関係は続かなかった…」と話し、
“It was kind of like the curse.” (呪いみたいなものだよ。)
…と話したとか。
恋人に曲を書くなんてすごくロマンチックなのに、なぜかその恋人とは最終的にお別れになってしまうなんて…。うーん、切ない。
しかし、名曲であることに変わりはありません。
“USA Today”という新聞の取材に対し、ビリー ジョエルは、この曲が作られた経緯について…
この曲の「メロディー」が夢に出て来たんだと話しています。
真夜中に目が覚めて、「曲の素晴らしいアイディアが浮かんだ」とつぶやいたことを、自分ではっきりと覚えているんだとか。
それから数週間後、仕事のミーティングに参加して居る時に、なんとその夢を再びみたそうで…「行かなきゃ!」とミーティングを飛び出し、家に戻って、2—3時間で歌詞を書き上げたんだとか。
天才エピソード。
凄いですね。
夢に、あの美しいメロディラインが出てきたなんて…。
ただ、本人はレコーディングした後も最初は大した曲だとは思わず、結婚式でしかかからないようなバラード曲になるかな…と考えていたそうです。
ビリーさん控えめ!
そんな控えめなご本人の予想を裏切る大ヒット曲となったこの曲。
特に注目すべき美しさを放つのは、サックスの音色ですよね。
有名なジャズミュージシャン、Phil Woodsさんという方が、アルトサックスを弾いているようです。
夕方とか、夜に聴きたくなる感じがしませんか。
サックスの美しい音色にも注目して聞いてみてくいただきたい名曲です。
内容もすごく率直で素敵ですから、最愛の相手に贈るにもぴったりの1曲ですね。
最後に
ビリージョエルの曲にはまだまだ名曲がたくさんありますので、まだ書ききれませんが、今回はピアノマンと素顔のままでに焦点をあてて、エピソードをまとめました。
優しくて、綺麗です。
世界中でずっと愛されている理由が分かります。
Billy Joelのおすすめ曲を挙げるときりがありませんので、
アルバムでたっぷり魅力を堪能することをおすすめします。
知らない曲でも、聴いてるうちにどんどんはまってしまいます!