薮から猫

英語勉強、生活、音楽などについて、薮から棒にまとめていきます。

片思いのおすすめ洋楽曲【アップテンポから切ないものまで】

      2020/11/05

スポンサードリンク

片思いの時におすすめな洋楽曲を知りたい。

そんなお悩みにお答えします。
アップテンポな明るいものから、切ないスローなメロディのものまで5曲ご紹介していきます!

この記事を書いているのは、留学経験あり翻訳者。
大の洋楽好きです!
そんな洋楽好きが、片思いの時におすすめな洋楽曲をまとめました。

片思いを歌ったおすすめ洋楽曲【アップテンポから切ないものまで】

音楽って、なんだか感情が整理できないときや、溢れてくる時に聞くのも、また良いですよね。
そんな風に、理性で整理がつかない時こそ、気持ちを癒してくれるのは音楽だと思います。

ということで、まずは片思いを歌うアップテンポな洋楽からご紹介していきますね。

片思いおすすめ曲1. “Jessie’s Girl”

片思い中、「もう相手には彼氏/彼女がいる!」というシチュエーションも多いですよね。
はたまた、友達の彼女や、彼氏を好きになってしまった…ということも。

恋愛で、これほど「どうしようもない」状況もなかなか無いですよね。
人にも言いにくいですが、実は結構、多くの方が悩んでいるかもしれません。
「どうにかしたい、でもどうしようも出来ない!」
そんなもどかしさを抱えている時にぴったりの曲です。

それが、「Jessie’s Girl」。
1981年にリリースされた、オーストラリア出身のミュージシャン、Rick Springfield(リック・スプリングフィールド)による曲。
タイトルをそのまんま直訳すると、「ジェシーの彼女」。

ジェシーという友達の彼女を好きになってしまった心情を歌っています。

ジェシーの彼女と付き合いたい!どこであんな子を見つけられるんだ?
愛おしそうにジェシーを見つめる彼女を見て、「ジェシーにあって、自分に足りないものはなんなのか?」ー片思いの悩み、気持ちが明るく歌われています。

さて、そんなこの曲は歌っているRick Springfield自身の実経験から出来た曲だそうです。

時は、1979年頃。
当時、リックは音楽活動で不遇が続いており、失敗続き。
音楽で食べていくという自信を失いかけていた時に、教会のステンドグラスに感動したようです。
そして、元々手で何かを作るのが好きだったということもあり、ステンドグラスの授業を受けてみることにしました。

そこでこの”Jessie’s Girl”のモデルとなる女性との運命的な出会いを果たします。

2015年、FOX NEWSのインタビューでリックはこんな風にその彼女のことを回想しています。
引用させていただきますと…

“This girl was at the class and she was just..you know, burning.”

『授業にいた彼女は…分かるだろ、ただ…輝いてたんだ。』

ただ、残念なことにその彼女には彼氏がいました。
それでも、彼女の心を変えたい!と思ったリック。
しかし彼女は、リックに全然興味がない様子。
その時の、どうにもならない気持ちを持ち帰り、出来上がったのがこの曲”Jessie’s Girl”だそうです。

その後、Jessie’s Girlのモデルとなった女性がどうなったのか?は、今も一切分からないそうです。
完全に片思いだったんですね。

先ほどと同じFOX Newsのインタビューで、リックはこんな風に話されていましたので、引用させていただきます。

“I’d recognize her if I saw her. I mean I still remember in my head what she looked like.”

『彼女を見たら、すぐに彼女だって分かると思うよ。
彼女がどんな子だったか、まだ覚えているから。』

ちょっと…。涙が出そうになるんですけど、私だけ?笑
何十年も経っているのに、会えばきっと彼女だと分かると思う、と。

どうしようもない片思いで悩んだ時期、経験から、素晴らしい曲が生まれたと考えると、今は苦しくて仕方なくても、その経験から、いつか素晴らしい何かを生み出せるのかもしれないということですよね~。

リックのそんな心の叫びから生まれたこの曲。
今、ちょうどこんな状況で切ない思いをしている方や、どうにもならない思いをしている方にも、共感できて、おすすめな1曲です。
全然そんな片思いはしてないけど、単純に曲を楽しみたい~という方にもぴったりです。
すごくアップテンポのロックな曲で、聴いていて楽しくなってしまいます。

片思いおすすめ曲2.”I want you back” (邦題:帰ってほしいの)

お次は、The Jackson 5(ジャクソンファイブ)による、1969年の1曲。
アルバムUltimate Collectionに収録されています。こちらもアップテンポで、王道の超有名曲です。

邦題は「帰ってほしいの」と、少し女性らしい言葉になっていますが…、個人的には、女言葉よりも、男性から女性への言葉で訳した方がしっくりくる感じがします。

この歌は何と言っても、若かりし頃のMichael Jackson(マイケル ジャクソン)がすごくかわいらしい。声もキュートです。
ここから、Michael Jacksonは伝説になっていったわけですね~。
当時、マイケルは11歳。
まだ声変わりもしていなかった頃。

子供の頃から歌手として活躍するスターに対して、ありがちな質問としては…「声変わりしたらどうなるんだろうね?」といった質問です。
マイケルもこの質問をされている動画がありましたが、臆することなく、”it changes.” ただ変わるだけだよ。と笑顔で答えていました。こんな大人な対応できるなんて。
流石ですね~。とってもピュアで可愛らしい子ども時代のマイケル。
「ただ変わるだけ」というその言葉の通り、マイケル ジャクソンは声変わりをしてからも成功を重ね、世界的スーパースターとなっていきました。

そんなマイケル・ジャクソンの初期の曲、それが”I want you back”です。

ちなみに、当初のタイトルは”I Want To Be Free.”だったらしいです。
それを、Motown Records(モータウン、レコード会社)所属の作曲チームの1人であったBerry Gordyという方が変更し、現在のタイトルとなったらしいです。
そしてその時にこの曲を歌うシンガーとして選ばれたのが、当時新しく契約されたばかりのJackson 5だったと。

タイトルからもわかるように、この曲はずばり、別れを告げた彼女に再び戻ってきてほしい!という気持ちを歌った曲です。

君とヨリを戻したい!
僕は、君を手放すなんて、なんてバカだったんだろう。
もう一度だけ僕にチャンスをください。

そんな気持ちを抱えている時にピッタリです。
明るい曲で、落ち込む自分を吹き飛ばしてしまえそう。
元恋人とヨリを戻したい時はこの歌を聴いて、元気を出せます。
また、恋人に振られたばかりの時も、「いつか相手がこんな風に思うほど、魅力的な自分になっていこう」と奮起することもできるかもしれません。

低音のベースの音がキャッチーで、明るくて素敵な1曲です~。

片思いおすすめ曲3.”You’re Beautiful”

ここからは、しっとり、切ない曲調のおすすめ曲です。

“You’re Beautiful”は、イギリス、イングランド出身のJames Bluntによる、2004-2005年の大ヒット曲です。
世界中で大ヒットを記録して、彼は一躍スターの仲間入りを果たしました。
アルバムBack to Bedlam (Clean)に収録されています。
これも超有名曲ですね。街中でも頻繁にかかっています。

そして、この曲はずばり、「元恋人」(元彼女)に対する思いを元に作られた曲のようです。

シチュエーションとしては…。
ロンドンの地下鉄。
自分の知らない男性と一緒に居る、元彼女を目撃。
ふとその彼女と一瞬目が合った。
目が合ったその一瞬で、彼女と、永遠の時を分かち合ったように感じた…。
その時の、その「一瞬」からインスピレーションを得て、作られた曲…だとか。

…もう少し具体的に、ジェームス本人の言葉を交えて紹介しましょう。

2008年、Daily Record紙の記事から引用します。

“It’s a really personal song about a moment which meant a great deal to me.

And I’m sure plenty of guys have seen their ex-girlfriend with a new man at some stage. It bites into you and I captured that in a really honest song.
”
“I love that song for capturing that moment.”

これは僕にとって、とても大切な一瞬について歌った、とても個人的な歌だ。
沢山の男性が、元彼女と新しい彼氏が一緒に居るところを、一度は見たことがあると思う。
その瞬間の胸の痛みを、この正直な曲で表現したんだ。
あの「瞬間」を表現することができたから、この曲が大好きだよ。

なるほど…。元恋人と新しいパートナーが一緒に居るところを目撃してしまった、その「瞬間」…。
分かるような気がします。
切ない!

ギターの音が素敵で、綺麗な優しい曲です。

片思いおすすめ曲4.”True”

イギリス出身のバンド、 Spandau Ballet(スパンダー・バレエ)による1983年の大ヒット曲。
この曲は世界中でヒットし、21か国で1位を記録したそうです。すごいな。

最初の”Huh huh huh hu-uh huh”というコーラスの部分が印象的で、誰でも一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

サックスを担当したメンバーの一人、Steve Normanによると、当時Spandau Balletは、”Rio”などといった数々のヒット曲で知られるイギリスの有名バンド”Duran Duran”(デュラン・デュラン)と良いライバル関係を築いていて、会うとお互いにジョークでけなし合う仲だったそうです。

しかし、この”True”が発売された時には、そんな良きライバルであったDuran Duranも”Guys, this is fantastic.”「お前ら、これ最高だよ」とメッセージをくれたという話を、様々な曲についてのエピソードを載せているサイト、songfacts.comで、読んだことがあります。

確かに、それだけ皆の心を掴む、素晴らしい曲ですよね。

そんな名曲は、ソングライターでギタリストでもあるバンドの中心メンバー、Gary Kemp(ゲイリー•ケンプ)によって書かれました。彼は当時22歳と若く、当時住んでいた家でこの曲を書いたそうです。

そして、この曲にまつわる有名なエピソードとしては。

当時ゲイリーは、女優で歌手でもあったClare Groganに夢中。
しかし、Clare Groganへの想いは報われることがなく、片想いだった…というものです。

ゲイリー、当時22歳。想い人のClare Groganは当時18歳。
うーむ、切ない。

そして、そんな切ない片想いが、名曲”True”を生み出したということのようです。

そんなゲイリーが感じていた気持ちは、誰でも一度は感じたことがあるのかもしれません。
そんな誰もが一度は感じるようなところを音で表現してくれているからこそ、多くの人の心に響くのかもしれませんね。

また、歌の途中に出てくる歌詞の一部は、想い人であったClare Groganがプレゼントしてくれた、『ロリータ』という小説から引用した文だそうです。

もらった本の文章を使って歌にするなんて…素敵です。
そんな風にこっそり、彼女へのメッセージや想いをこめた曲だったんですね。

Gary Kemp自身の言葉を、英の新聞”the guardian”の2012年の記事より引用してみると…

True was really a song about me and my idea of love.

『「トゥルー」は、僕自身が感じていた愛についての曲なんだ。』

瑞々しくて切ない名曲です。
最初のメロディも優しくてイイですが、間奏のサックスの音もとても素敵で、魅力的ですね。

…ということで、今、何年も片思い中!という方にはより響く…かも?

こんなに切ない音色を生み出す片思いって、素敵で綺麗ですね。優しいです。

片思いおすすめ曲5.”Walk On By”

1964年にリリースされたDionne Warwick(ディオンヌ•ワーウィック)による1曲です。

この曲も切ない素敵な曲です~。
手がけたのは、有名な黄金コンビ:作曲Burt Bacharach、作詞Hal Davis。

1962年、Hal Davisと歌を作っていたBurt Bacharachが、Dionne Warwickに声をかけて実現したこの3人のコラボは、10年もの間、数々のヒット曲を生み出しました。(生み出された曲は、” I Say A Little Prayer”, ” Do You Know The Way To San Jose?”などなど )

“Walk On By”を歌うディオンヌは、この才能溢れる二人のことを、何と言っているのでしょうか?

イギリスの新聞”The Telegraph”誌の記事に、こんなDionne Warwickの言葉が載っていました。
引用させていただきます。

(作詞家のHal Davisについて)
His songs are the reason I’m a singer.

(作曲家のBurt Bacharachについて)
His melodies are completely unorthodox, nothing like anyone had ever heard at that time.

『(作詞家のHal Davisについて)
 彼の曲は、私が歌手である理由。
(作曲家のBurt Bacharachについて) 彼の作るメロディは完全に型破りで、当時、誰も聴いたことが無いようなものだった。』

大絶賛ですね。
そんな「型破りな」1曲、是非聴いてみてください。

この歌の内容としては、
「さようなら」を告げられたけれど、その相手が忘れられない、悲しみを歌っています。
相手の姿を見るたびに、まだ泣いてしまう。涙が出てきてしまうくらいの悲しみです。
見に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

でも、どうか一人で悲しみに浸らせてほしい。
もし私をみかけても、私の涙には気づかないふりをして、どうか止まらずに歩き続けてほしい…と。
『一人で泣かせてほしい…』
そんな時にぴったりです。

うーん、切ない。今まさにそんな思いをしている方は、この曲がびったりですよ。
物悲しく、静かなメロディが、素晴らしい歌詞と一緒になって…何とも言えない哀愁が漂っています。

しっとりとした気分で音楽を楽しみたい時にもぴったりですね。

終わりに

以上、片思いについて歌ったおすすめの洋楽、5曲をまとめました。

誰かに何を言われてもピンとこなかったのに、音楽を聴いていたら、ふと急に元気になったり、急に涙がでてきたり、音楽が心に響く時ってありますよね。

切ない「片思い」も、音楽の力を借りて、じっくり味わってみてはいかがでしょうか。

 - 音楽