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Earth,Wind&Fireの名曲Septemberはなぜ9月21日なのか?

      2020/11/10

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Earth, Wind & Fireの曲「September(セプテンバー)」って、なぜ「9月21日」なの?

と疑問に思った方のために、調べた結果をまとめました。

この記事を書いているのは、留学経験あり翻訳者。
60-80年代の洋楽が好きです。
そんな洋楽好きが、>Earth, Wind & Fireの曲「September(セプテンバー)」についてまとめました。

Earth,Wind&Fireの名曲Septemberはなぜ9月21日なのか?

September(セプテンバー)
は、Earth, Wind & Fireによって、1978年にリリースされた1曲。
ベストアルバムGreatest Hitsの中に収録されています。

Earth, Wind & Fireに関して言えば、リーダー、Maurice White (モーリス ホワイト)さんが、2016年2月に亡くなりましたね…。ご冥福をお祈りします。

Earth, Wind & Fireは、全世界でCD、レコード売り上げ9000万枚以上を誇る、伝説バンドです。Let’s Groove, Shining Star, Fantasy, Boogie Wonderlandなどなど…ヒット曲の枚挙に暇がありません。
ビートルズのカバー曲、Got To Get You Into My Lifeなんかも、明るくておすすめです。

世代をこえて、家族皆でダンスができる、そんなものばかり。
良いですよね~。

素敵な曲ばかりですが、今回は『September』にまつわるエピソードについて、まとめてみました。

Septemberにまつわるエピソード

September の歌詞を担当したのは、ミシガン出身のソングライターで、アーティストでもあるアリー ウィルス(Allee Willis)

1978年、 LAで、まだ貧しい生活をしていたアリーの元へ、ある日、Earth, Wind & Fireのリーダー、モールス(Maurice White)から電話がかかってきて、次のアルバム制作に参加しない?と誘われたんだそうです。


凄いですね~!そんな嬉しい電話あります?!

Earth, Wind & Fireに会いに行った時のことを、アリーはこんな風に話しています。
NPR music (アメリカの公共ラジオ局)というサイトから引用させて頂きます。

“As I open the door, they had just written the intro to ‘September.’
And I just thought, ‘Dear God, let this be what they want me to write!’
Cause it was obviously the happiest-sounding song in the world,”
(― NPR music, 2014年の記事より)

訳してみます。
ドアを開けると、彼らはちょうどSeptemberのイントロの部分を作った所だったの。
私は、「神様、この曲の歌詞を書かせて下さい!」と願ったわ…
だって、この曲は明らかに、世界で一番ハッピーな曲だったから』

その願いが叶って、アリーはモールスと共に、Septemberの歌詞を作り上げていくことになりました。

Earth, Wind & Fireの曲は、「東洋哲学」に基づいている部分が多く、Septemberの歌詞を作る際、アリーはモールスに哲学の本を渡され、数ヶ月もの間沢山の本を読み、勉強したと言われています。…そうなの!?

さらに、アリーとモールスは「澄んだ空」と、「星空の下で踊っている」イメージを呼び起こしながら、歌詞を作っていったんだそうです。

「9月21日」の理由は?!

さて、この「September」という曲。 最初の部分の歌詞に、思わせぶりな日付がでてきます。
それが、9月21日

「なぜ9月21日なんだ?!」「9月21日は、何か特別な日付なのではないか?!」と、人々の間で様々な憶測が飛び交いました。

ソングライターであるアリー自身、9/21の意味を、リーダーのモールスに尋ねたことがあるそうで、その時の返事をこんな風に話しています。

”He always told me there was no real significance.”
“it’s just something that sang really well.”

訳してみます。
「モールスは、意味なんてない、といつも言っていたわ。」
「ただ、歌にぴったりと合うからだ」と。

1日と歌うよりも25日と歌うよりも、「21日」と歌うことがぴったり来たから、9月21日になったそうです。
日付に深い意味はないそうですよ。(がっかりする方もいらっしゃるかもしれませんが…)

さらに、歌の途中で出てくる ‘ba-dee-ya’モールスが必ず入れる意味のないフレーズですが、アリーは最初、この”ba-dee-ya”に対して、「意味のある言葉に書き直すべきではないか?」と意見したそうです。

しかしモールスは、「意味なんて誰が気にするんだ?」と、書き直そうとはしませんでした。

…ここが特にモールスの素晴らしい所のようで、アリーは、こんな風に話しています。Songfacts.comより引用させて頂きます。

“I would say the main lesson I learned from Earth, Wind & Fire, especially Maurice White, was never let a lyric get in the way of a groove.
Ultimately it’s the feel that is the most important”

訳してみると…

『私が、Earth, Wind & Fire、特にモールス ホワイトから学んだ重要なレッスンは、『歌詞は「楽しみ」を遮るものであってはならない』ということ。
最終的に、一番重要なのは「感覚」なのよ。』

…まさに、音楽の素晴らしさですね!凄いな~~~。
ここに、ずっと長年愛され続けている幸せな曲を多く作り出したEarth Wind & Fireの秘密があるのかもしれません。

最後に

Septemberを聴くときは、踊って良い気持ちになってしまおう。感覚を大切にしていきながら、音楽を楽しんでいきたいです。

どの曲を聴いても楽しくなってしまいますから、本当に凄いですよね。こんな曲を聴いて1日過ごしたい。ウキウキしちゃいます。聴いて損はないですよ!
大きなスピーカーがあるところで、大きな音でかけたいですね~。

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