留学中、外人の名前を略したら変な日本語になってしまった話
2020/09/30
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外人の方って、名前を結構な確率で略します。
日本人も、太郎を「たーちゃん」とか、美代子を「みーちゃん」とかいう風に略すことがありますから、何も外人の方限定ってわけではないですが…。
(ちなみに、『日本語の「ちゃん」って何だ?それ、略すというか…短くなってないよね』と外人に突っ込まれたことがあります。その時は笑ってごまかしましたが、確かに「ちゃん」って何でしょう。
敬称…とはちょっと違うけど…カジュアルな敬称と言えば良いのでしょうか。)
話を元に戻します。
その外国人の名前を略すことにまつわる話なのですが、私の留学先のホストマザーが、Debby(デビー)という名前でした。
略した名前の悲劇
私のホストマザーの”Debby”、略して“Deb”って呼ばれていました。わかりやすい略ですよね。DebbyがDeb。
そして時々、私はskype(ネット電話)で日本に居る友人と電話をしていました。その時に、そのホストマザーのDebの話もよくしていたのですが…
こんな会話になりました。
私『でさ、Debが…』
友「ちょっと、アンタ、やめなさいよ。失礼よ」
私『は?イヤイヤ、Debって名前だから』
友『いやでも…それは…」
このやりとりを、数回繰り返しました。
というのも、私は最初、友人に何を言われているのか、その意味がわからなかったんです。
それで、友人の話をよくよく聞いていって意味がわかったのですが、日本語的に言うと、Debは「デブ」と聴こえるじゃないですか。
というか、確かに音的に「デブ」じゃないですか。
しかも、ホストマザーのDeb、確かにちょっと大柄だったんですよ。
だから、友人からしたら…
私は大柄のホストマザーを「デブ」と呼んでいるように聴こえていたようです。
(事実、呼んでいるのですが…)
「でさ、デブが…」「今日デブがね…」
↑こんな風に。
えっ。日本語に訳すと、私めっちゃひどい奴。
これは、本当に苦労しました。
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友人の主張としては、どうしても「デブ」と呼ぶのはやめてほしいということでした。理由は、『失礼だから』。
いやいや、でも「デブ」なんだと。
陰口でもなんでもなく、愛情をこめて「デブ」なんだ。
彼女の名前自体が「デブ」なんだ!!
と力説しても、友人。
「デビーという名前なら略さずデビーと呼べば良い」という風に譲りません。
少なくとも、日本語で話す時はデビーと呼んでくれと。
これで一度、大喧嘩に発展しました。
そんなにしょっちゅう話すことができなかった貴重なskype電話の時間。
色んなことを話したいのに、
私「でねデブが…あっデビーが…」
私「これデブに…」
友「いやだから…」
私「あっごめんデビーが…」
みたいなことを数回繰り返していたら、ある日突然、嫌になって爆発してしまいました。
「いやもう、デブはデブだから!!」
と絶叫して、skype電話を思いっきり切断。
友人からしてみたら、とうとう私の気が触れたと思ったかもしれません。
当時、体重の増加に歯止めがきかなかった私が、自分の体重に関して開き直ったともとれるセリフ。
自分でもちょっと、びっくりする位の大声でした。
こんなことでブチ切れるなんて、私もよっぽどですよね。
その後、切れた私を心配した他の友人が「デブはデブなんだよね。英語でデブなんだよね」と訳の分からない仲裁をしてくれたお陰で事は丸く収まりましたが…
その後も、もうあまりデブ(Deb)の話はしませんでした。
今思えば…確かに、日本語からしたらデブって呼ばれたら失礼に感じるもんな…。
と思いますが。こういった些細なことで喧嘩に発展することもあるので、やっぱり広い心を持って関わっていくことが大切なんだなと反省しました。
DEB事件から学んだこと
日本語では失礼な意味のある言葉でも、英語ではそうとは限りません。実際、そういう逆の意味を持つ言葉は、世界中にたくさんありますよね。
「郷に入れば郷に従え」の精神で生きて行くことがすごく大切。
…ということで、留学中は、デブだろうとちびだろうと、日本語で失礼な意味がある言葉でも、抵抗なくその国の言葉に溶け込んでいけると良いですよね。
そして、すぐにブチ切れることはよくない。反省しています。
海外留学をしている友人がいらっしゃる方は、小さなことでそのお友達が急にブチ切れたとしても、「あぁ、あいつは今頑張っているんだな」と広い心で接してあげていただきたいと思います。
…ということで、結論。
DEBでもDEBBYでも、愛情をこめて呼ぶ名前であれば、どっちでも良いよね。