英語で”LOO”ってどういう意味?LOOの意味と語源について
2020/09/30
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留学してすぐに「はて?」と思った言葉の一つに「Loo」があります。
loo(ルー)って言われても、意味が全く分からなかったんです。
なにそれ?初めて聴くぞ。と思いました。
Looとは、何でしょう?
意味が分からなくて、変な会話に…
意味が分からない単語があったなら、ただ調べれば良いだけの話ですよね。
しかし、留学中の私はどうしても調べたくなくて、調べませんでした。
なぜかというと、「LOO」って単語にすごく簡単な響きがあるので、「こんな簡単なスペルの単語、調べたくない」という訳の分からない意地を張ったんです(若かったので、意地の張り方もよくわかりません)。
「いや、こんな簡単そうな単語、習ってないわけがない。絶対に知っているはずだ。辞書に頼らず思い出してやる。」という心境です。
それで、脳内で一生懸命考えて、一つの答えを導き出しました。
『LOOって、カンガルーのことなんじゃないか?』
外人は略すのが好き。(honeyをhon、darlingをdarlみたいに)
だから、カンガルーを「ルー」って略すんじゃないのか?!
はっはー、なんて動物と距離が近い素敵な国なんだろうね!カンガルーのことをルーと、親しみをこめて呼んでるのか!と。
そう完全に思い込んでいた(何度も言いますが、若かった)ある日のこと、ホストシスターとこんな会話になりました。
“You need to go to the loo, right?”
ホストシスター:「ルーに行きたいんでしょ?」
“I need to go to the loo?”
私「?ルーに行きたい?」
(zooみたいな感じ?カンガルーのこと…?)
“I think loo’s cute.”
私「ルーって可愛いよね。」
ホストシスター「?」
私「?」
この後、物凄く怪訝な表情になったホストシスターは、何も言わずに私の手を掴むと、大股で私をどこかに連れて行きました。
そして、彼女に連れられて到着した場所は「トイレ」でした。
ここで、「あ。」と思ったんですけど…。
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LOOの正体は
「Loo」は、「toilet=トイレ」という意味のイギリス英語。
(アメリカではあまり使われないみたい)
フォーマルな言い方ではなく、くだけた口語的な言い方なので、家族内や友人同士の会話なんかでよく使われる言葉です。
(※ ちなみに、カンガルーをオーストラリアでは“ROO”と呼ぶことがあるようです。私の推測も遠からず近からずのような気がしなくもないですが…LOOではなくROOなので…。完璧に別物です。)
…ということで、イギリス/オーストラリア辺りに留学される方は、”LOO”の意味を事前に知っておくと良いかと思います。
「LOO?何だろう。あ、もしかして…ルーってカンガルーのことかな?」とか適当にのんびり聴いていると、こんな風に恐ろしいくらい会話が噛み合なくなります。
“LOO”の語源は?
この時のホストシスターとの会話。「トイレ」って意味だと知らずに適当に知ったかぶりして会話すすめてしまった…///という、そんな恥ずかしさが収まらなかったので(自業自得)、LOOの語源を調べて徹底的に覚えることにしました。
諸説ありますが…有力であると言われている説を1つご紹介します。
時は中世のヨーロッパ。
当時フランスやイギリスなんかでは、尿が入ったポットを空にするため、召使いの方が、窓から通りにむかって、「バシャーン!」とやっていたそうです。
…尿の処理方法として、凄まじいですよね…。ただ単に道にぶちまけるだけっていう。それも窓からってことは、上から、それが降ってくるってこともあったんでしょうね…。
この時点で…嘘でしょ。って言いたくなります。衝撃が強い。しかも、本人じゃなくてそれを召使いが処理しているっていうあたりが、中世のヨーロッパを感じさせますね。
現代の感覚からしたら、ちょっと信じられませんが…。
そのポットを空にする時に、召使さんが叫んでいたフランス語、’gardyloo’ (“regarded l’eau”=水に気をつけて!)が“loo”の語源である、というもの。
これが、有力であると言われている説の一つのようです。
(だから「イギリス英語」なんですね)
最後に
ということで。
ヨーロッパの歴史の中から生まれた(かもしれない)「LOO」という言葉。
必要性の高い言葉ですし、留学する前に知っておくと便利ですよ!
そして、loo’s cute(トイレって可愛い)みたいなよく分からない知ったかぶりをして恥をかく前に、意地を張らず、分からない単語があればしっかりと調べてみることをおすすめします。