最近使われない言葉をまとめてみた
2020/09/30
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「昔よく聴いたけど最近使われてない言葉」。死語、なんていう風に言われたりもしますが…最近聞かなくなったな!そういえば、こんな言葉あったよね!昔はよく使われていたよね!という言葉をいくつかまとめてみました。
ちなみに、これをまとめようと思った経緯を簡単に書くと(興味がない方は、飛ばして次の項目へ行ってください)、最近、年上の方とお話させて頂いていた時に、「そのコート、えもんかけにかけなさい」と言われたことがきっかけです。
「えもんかけ」ですよ、どらえもんじゃないですよ。
「えもんかけ」。
漢字にすると「衣紋掛け」。
え。めちゃくちゃカッコイイ。昭和を感じますなぁ。古い日本語って好きです。
日本には、英単語をカタカナのままサクッと輸入してしまうという風習がありますから…これの影響で、どんどん新語も増え、会話の途中途中にさくっと英語が挟まっているのを聴くと、一瞬思考が停止して意味が分かりません。
「カタカナ英語よりも、元々の日本語を使っていけばいいじゃーん」と思うことはよくあり、もっといえば、このカタカナ英語があるからこそ、英語勉強を阻害しているような気もします。発音が全然違うのに、そうだと思い込んでしまいますからね。
英語には基本的に、アクセントがあって、リズムがあるので、カタカナで表現して、こう、平坦な感じにしてしまうと通じないことばかりですしね。
…で。
冒頭の「えもんかけ」の話に戻りますが、えもんかけという単語を人生で一度も使ったことがないという方も多いと思いますので、僭越ながら私の方から解説させて頂きますと、これは「ハンガー」の意味なんですよね。
「衣紋掛け」を廃れさせた、この「ハンガー」という言葉。
聴いた瞬間に、「hang」=吊るす、という英単語からきているということが容易に想像出来てしまい、面白味もなく、その結果、「ハンガー」という言葉を聴いて抱く印象としては、
ふっつー。
なんか面白くないな。
やっぱり、えもんかけの方が良いよ。「えもんかけ」でよかろうもん!
そこで試しに、同世代の友人と話していた際に、「ハンガー」の変わりに「えもんかけ」を使ってみる、えもんかけトークをふいに展開した所、「なにそれ」と。
「えもんかけって!笑」
「なんかおばあちゃんの顔が浮かんだわ」
…ということで、すごくムードが和らいだんですよね。
私は会話がとにかく下手で、なんか単語に対するこだわりも少なく、基本的に何も考えずに適当に言葉を発してしまうことが多いため、なんかムードが和むことを言おうとして失敗する、ということをずっと繰り返してきましたが、この時は成功した気がします。
ま、「コイツ変な奴だな」とは思われたんですけれど。友達だし、いいや。
こういった昭和語を、今度は年上の方との会話に積極的に使っていきたいなと思っております。
ということで、前置きが長くなりましたが、改めて。他にも「昔よく聴いたけど最近使われてない言葉」をいくつか挙げてみました。
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とっくり=徳利
あぁ、お酒飲む時に使うやつですね?と思った方。
違います。
勿論それもとっくりですが、ここでは「タートルネック」の衣服を指します。
昔は、タートルネックの服を着ていると、よく「そのとっくり、温かそうだね~」なんて言われたものです。
馴染みのある方は、懐かしさのあまり手を叩いて喜んでおられることでしょう(そんなことない?)
とっくりという言葉に馴染みの薄い方は、「なんでタートルネックがとっくりやねん」と思われるかもしれませんが、とっくりと呼ばれるようになった背景としては、「徳利の形に似た襟をしているから」、とっくりと呼ばれるようになったらしいです。
ちなみに、アメリカ英語の「タートルネック」の語源の方は、カメが甲羅から首を出す様に似ていることから、「タートル(turtle)」=亀 「ネック(neck)」=首 だそうですよ。
日本人の感覚としては、やっぱりとっくりが正解なような気がしますね。
しかし、女性ファッション紙なんかに「この冬、とっくりが可愛い!」とか大きく書いてあったら戸惑いますかね。やっぱり。
なんでファッション紙には、カタカナの方が合うんだろうか。
マフラー=襟巻き
これも、やっぱりファッション紙を基準に考えてしまうと、なんか合わないか。
「これ、あなたのために編んだ襟巻きなの♡」
…これも、マフラーと言った方が可愛いし、しっくりくるか…。
でも、言葉に本来可愛いかどうかなんて関係ないはず。襟に巻くから襟巻き。簡単でシンプルです。
バッチグー
そして、「バッチグー」を使う人は激減しましたね。バッチグー、覚えていますか?私は忘れていました。
しかし過去の記憶というものは、変なタイミングで出てくるもんなんですよね。すっと口から出て来た時は自分でもびっくりしました。
簡単に言うと、「とっても良いよ」という感じの意味ですよね。
教頭先生が、よく大きい声で挨拶するとニコニコしながら「バッチグー」と言ってくれたのを思い出します。
しかしこの言葉は、そもそもが「バッチリ」と「グッド(good)」の合成語らしく、日本語と英語のミックスで最強に訳の分からない単語ですね。冷静に考えても、ちょっとよく分からない言葉。
でも、あえて使ってみたらなんか楽しい気分になったので、時折使おうと思います。(勇者)
「前の車のアベックが」
この言葉も、最初聞いた時は驚愕しました。アベックってなんですか?!それ日本語ですか?!私が知らないだけですか?!…と。
これ、簡単に言うと、カップルのことだそうですよ。
アベックて。アベックて、なによ、それ。
ホントに変だなと思っていたのですが、なんか面白くて使うようにしたらクセになってしまい、同世代の前でも使ってしまって爆笑されました。
昭和臭を漂わせたい時はおすすめです。
最後に
でも、こういう言葉って、なんかほっこりしますね。
年上の方とお付き合いされている方や、上司の心を掴みたい方は、その方の生きてきた時代のことや、言葉を知るのが近道かもしれませんよ。最低限、話の種にはなります。
だけど、こういった死語は、恥ずかしがりながら使うと逆効果です。
なんかもう、さらっと自分の一部として普通に自然に使うのがおすすめ。
…さてと。
ちなみに、ここまでこれを書き上げるのに結構時間かかったんですけど、それで、今やっと正気に戻ったんですけど…最高に何の役にも立たない内容の記事となりました。でも、楽しかったなー。無駄なことって、どうして楽しいんでしょうか。