薮から猫

英語勉強、生活、音楽などについて、薮から棒にまとめていきます。

最近使われない言葉をまとめてみた

      2021/11/18

スポンサードリンク

昔よく聴いたけど最近使われてない言葉って何かある?

という方へ、最近聞かなくなったな!そういえば、こんな言葉あったよね!昔はよく使われていたよね!という言葉をいくつかまとめていきます。

時代とともに言葉って本当に変化していきますよねぇ。

最近使われない言葉をまとめてみた

昭和時代(今から30年以上前)によく使われていた言葉を5つ、まとめていきす。

えもんかけ

最近、年上の方とお話させて頂いていた時に、「そのコート、えもんかけにかけなさい」と言われて、時が止まりました。

「えもんかけ」ですよ、どらえもんじゃないですよ。
「えもんかけ」。

漢字にすると「衣紋掛け」。
え。めちゃくちゃカッコイイです。古い日本語って、良いですね〜…。

えもんかけという単語を人生で一度も使ったことがないという方も多いと思いますので、僭越ながら私の方から解説いたしますと、これは「ハンガー」という意味なんですよね。

「衣紋掛け」を廃れさせた、この「ハンガー」という言葉。

聴いた瞬間に、「hang」=吊るす、という英単語からきているということが容易に想像出来てしまい、面白味がない気が…。
「ハンガー」という言葉を聴いて抱く印象としては:

…ふつう。

やっぱり、えもんかけの方が、趣があって素敵な気がします。
「えもんかけ」でよかろうもん!

日本には、英単語をカタカナのままサクッと輸入してしまうという風習がありますから…近年これの影響で、どんどん新語も増え、会話の途中途中にさくっとカタカナ英語が挟まったお話を聴くと、一瞬思考が停止して、意味が分からないことがよくあります。

「カタカナ英語よりも、元々の日本語を使っていけばいいじゃん」と思うことはよくあり、もっといえば、このカタカナ英語があるからこそ、英語勉強を阻害しているような気もします。発音が全然違うのに、そうだと思い込んでしまいますからね。
英語には基本的に、アクセントがあって、リズムがあるので、カタカナで表現して、平坦な感じにしてしまうと通じないことばかりですしね。

…話をえもんかけに戻します。
少し前、試しに同世代の友人と話していた際に、「ハンガー」の変わりに「えもんかけ」を使ってみる、えもんかけトークをふいに展開した所、

「えもんかけって!笑」
「なんかおばあちゃんの顔が浮かんだ」

…と笑ってもらえて、すごくムードが和らぎました。

こういった昭和語を、今度は年上の方との会話に積極的に使っていきたいなと思っております。

とっくり(徳利)

お次は、「とっくり」です。

あぁ、「お酒飲む時に使うやつかな?」と思った方。
違います。

勿論それもとっくりですが、ここでは「タートルネック」という形の衣服を指します。

昔は、タートルネックの服を着ていると、よく「そのとっくり、温かそうだね~」なんて言われたものです。
馴染みのある方は、懐かしさのあまり手を叩いて喜んでおられることでしょう(そんなことない?)

とっくりという言葉に馴染みの薄い方は、「なんでタートルネックがとっくりやねん」と思われるかもしれませんが、とっくりと呼ばれるようになった背景としては、「徳利の形に似た襟をしているから」、とっくりと呼ばれるようになったらしいです。

ちなみに、アメリカ英語の「タートルネック」の語源の方は、カメが甲羅から首を出す様に似ていることから、「タートル(turtle)」=亀 「ネック(neck)」=首 だそうですよ。

日本人の感覚としては、やっぱり「とっくり」が正解なような気がしますね。

しかし、女性ファッション紙なんかに「この冬、とっくりが可愛い!」とか大きく書いてあったら戸惑うかもしれませんね。やっぱり。
なんでファッション紙には、カタカナの方が合うのでしょうか。

慣れが必要かもしれません。

襟巻き

今や、すっかりマフラーが定着しましたよね。

しかし、マフラーではなく立派な「襟巻き」という言葉も存在していました。
小学生の頃、よく校長先生や年配の先生が「襟巻き」と呼んでいた覚えがあります。

襟に巻くから襟巻き。簡単でシンプルです。
漢字が多くて、それもまた何だか、素敵ですね。

ただこれも、やっぱりファッション紙を基準に考えてしまうと、合わないと感じる方も多いかもしれません。

「あなたのために襟巻きを編みました」

…これも、マフラーと言った方が可愛いし、しっくりくるでしょうか…。

でも、言葉に本来可愛いかどうかなんて関係ないはず。

襟巻き、いいですよね〜。

バッチグー

お次は、「バッチグー」です。
バッチグー」を使う人は激減しました。

バッチグー、覚えていますか?私は忘れていました。
しかし過去の記憶というものは、変なタイミングで出てくるもんなんですよね。すっと口から出て来た時は自分でもびっくりしました。

簡単に言うと、「とっても良いよ」という感じの意味になります。

教頭先生が、よく大きい声で挨拶するとニコニコしながら「バッチグー」と言ってくれたのを思い出します。(涙)

しかしこの言葉は、そもそもが「バッチリ」と「グッド(good)」の合成語らしく、日本語と英語のミックスで最強に訳の分からない単語ですね。

冷静に考えても、ちょっとよく分からない言葉です。

でも、あえて使ってみたらなんか楽しい気分になったので、時折使おうと思います。(勇者)

今日もあなたの笑顔が最高!バッチグーです!

アベック

この言葉、最初聞いた時は驚愕しました。
私(30代)も使ったことがなかったのです。

30歳くらい年上の方が「前の車のアベックが…」とおっしゃった時、人生で初めて耳にし、衝撃を受けました。

あまりにも衝撃で、その後のお話が一切耳に入らなくなりました。笑

アベックってなんですか?!それ日本語ですか?!私が知らないだけですか?!…と。

これ、簡単に言うと、「カップル」のことだそうですよ。

「あのアベックがかわいい」といった風に、今の「カップル」という言葉と同じように使えるようです。

これ。
最初は、「アベックはしっくりこないな、なんか変だな〜!」と思っていたのですが、心に妙に残ったので、使うようにしたらクセになってしまい、同世代の前でも使ってしまって爆笑されました。
私の中にはしっかり昭和の血が流れているようです。

昭和臭を漂わせたい時はおすすめです。

最後に

以上、最近使われない言葉をいくつかまとめてみました。

こういう昔の言葉、使われなくなった言葉って、なんだかほっこりしますね。

年上の方とお付き合いされている方や、上司の心を掴みたい方は、その方の生きてきた時代のことや、言葉を知るのが近道かもしれません。
最低限、話の種にはなりますね。

ちなみに、こういった死語を使う時のコツとしては、恥ずかしがりながら使うと逆効果です。
さらっと自分の一部として普通に自然に使うのがおすすめです。

ちなみに…本記事は「無駄なことを真面目に考えてみた」というカテゴリーなのですが、他にも
蚊が部屋に出没しすぎて眠れない時に考えた、蚊の対処法などといった無駄な話もありますので、ご興味がありましたら、こちらもどうぞ。

 - 真面目に考えてみた