留学を考えている方、海外の学校に通うことを考えている方は、日本の学校との違いが気になりますよね。
もちろん国や地域によって全然違うのですが、ざっくり留学した人が口を揃えて言う「こういうところが違うよね~」という要素もあります。
ここでは、単純に私の体験談として、海外と日本の学校の違いについて書きます。
留学を考えている方のお役に立ちましたら幸いです。
留学、登校初日!学校で感じたカルチャーショック体験談【留学ブログ3】
この記事はホストファミリーとの出会いの続きです。
前回の記事はこちらもお読みください。
留学して、学校に初めて登校した日のことはよく覚えています…
と、言いたいところですが、留学初日ほど鮮明には覚えていません。
日々新しいことの連続すぎて、情報処理が追いついていなかったのかもしれません。
ただ、一つだけ鮮明に覚えているのは、学校に対して感じた「第一印象」です。
それは、
「え…汚い…?!」
というものでした。
登校初日!「なんか…汚いぞ…?」
私が留学し、入ったのは公立校。
あとから私も分かったことですが、私立に留学する場合はやはり、綺麗な学校が多いです。
他にも、大学はきれいなところが多いですよね。
ただ、まぁ、私の行った公立学校は
「結構治安が悪かった」
と思います。
(学校に対して「治安が悪い」って使わないかもしれませんが…。適切な言葉が見つからないのでこのまま「治安が悪い」で進めさせていただきます。)
よく「ゴミ捨て場が汚い地域は、治安が悪い」と言われますよね。
「引っ越す際はまずゴミ捨て場を見ろ」とか。
これ、学校にも当てはまるんだなぁと思いました。
何が汚いのか?と言われると答えに困るのですが…
なんとなく、全体的に雰囲気が黒ずんだ感じです。
何か、ススがついているみたいな雰囲気。
扉も机も何もかもが大きいけど、何もかもが、なんか黒い。
ここで、「そもそも、なぜそんな黒ずんだ治安悪めな学校に行ったん?大丈夫?」
という話になると思うんですけど、ここ。
立派に留学エージェントの会社に探していただいた学校だったんですよね。
で、日本人が結構もう何人も留学していました。
ただ、私の経験上、日本人がたくさんいる/卒業してきたからといって、良い学校であるとは限りません。
真剣に留学を志し、「勉強がしたい」人は、学校選びは本当にエージェントに任せ切らない方が良いです!
今はインターネットの時代ですから、いくらでも情報は集まります。
最低限自分でも調べてみることをおススメします。
話を元に戻します。
なにか汚い、という印象を抱いたまま観察していると、原因がぼんやりわかってきたのですが、生徒ひとり一人の意識が低いからなんですね。
なんか建物、ものに対する扱いが荒いんです。
で、それはなぜかを考えていくと、衝撃の事実が明らかになりました。
掃除の時間がない衝撃
これは以前別記事でも書いているのですが、掃除の時間がないんですね。
これに気がついた時の衝撃は、凄まじいものがありました。
ちょっと考えられない。
「生徒たちで汚しているのに、生徒に掃除させないのか…」
汚したら汚しっぱなしって、違和感が半端ないです。
掃除は、掃除の人を学校の方で雇っているんです。
自分たちで掃除をやらないから、あんまり意識がないんですね。掃除してもらえばいいや~という発想です。
平気でりんごを食べた後に(リンゴをランチに丸ごと一個持ってくるのも衝撃的なカルチャーショックでしたが)、ぽーいとその辺に捨てているのを目撃するともあり、「おい」と心の中で突っ込むこともしばしば。(面と向かって言えない小心者)
大きなサンドイッチがラップに包まれたまま床に捨ててあることもしばしば。
もったいない…と心の中で呟く小太りジャパニーズ。(私)
日本で言う、「ごみ」が落ちてた~というレベルじゃないんですよね。
扉もランチボックスも机も何もかもが大きい。
「ごみ」も大きい。
とんでもないものが落ちている。
掃除の時間がきっちりあり、「汚したら自分で掃除しよう」という精神のある日本の良さを感じた瞬間でした。
これじゃあこの子たち、大人になったときに苦労するだろ…と余計な心配をする小太りジャパニーズ。(私)
個人主義が強い。部活もないぞ!
それと、もう一つ驚いたことが、学校とはいっても、「クラス単位で動く」みたいなことが全くなかったことです。
「個人主義」が強いですね。
一応「クラス」「ホームルーム」みたいなものは、あるにはありましたが…
日本の学校だと、授業がいったん終わった後も、クラスで集まって、連絡事項をきいて、みんなで「さようなら」をしてから帰りますよね。
そういうのが一切ないのです。(もちろん、こういうものがある学校もあって、これは学校による差がかなり大きいみたいですが)
私の学校の場合は、すべての授業が終わったら、帰る。みたいな感じでした。
むちゃくちゃ合理的。
勉強しに来ています。
勉強しましょう。
終わったら帰りましょう。
さよなら。
…良く言えば自由で無駄がない。
悪く言えば、友達ができない。泣
「どうやって友達作るの?」涙
…という感じでした。
もちろん日本の学校の大きな特徴の一つである「部活」もありません。
日本の中学、高校では、部活が大きなウェイトを占めますよね。
そこで友達ができたりします。
でも、こちらでは一切ありません。
日本の部活も、日本の良さの一つだったんだな…と実感。あれでいろんなことが身に付きました。
部活どころか、掃除の時間もない(二度目)、給食の時間ももちろんありません。(学校内で自由に食べるスタイル)
ホームルーム単位で動くこともほとんどない。
ということは、クラスに毎回一人はいるであろう、世話を焼くのが好きな子が、留学生の世話を焼いてくれることもないわけです。
ただ、留学生だけはたくさんいる状態。
ということは、どうなるかというと、留学生だけで集まる環境が出来上がります。
結果…
この学校の時は、完全に日本人は日本人で集まっていました。
(これが留学の大きな問題の一つだと思います)
(ただ、私は「せっかく留学したのに、日本人とつるんでいたらお金と時間がもったいない」と考えるませた子供だったので、基本日本人からは離れて過ごすようにしていましたが…)
この学校での時間は結構な修行でした。
そして、こういう「治安が悪い」学校というのは、授業も適当なことが多いです。
まぁ、納得がいきますよね。
もちろん先生たちは頑張って教えてくださっていたと思いますが、基本、結構ドライなんです。笑
おわりに;留学して、この学校に来てよかった
日本と海外の学校の違い、とはいうものの、私の個人的な体験談の、特に主観的な記事になってしまいました。(いつも主観的ですが)
今回はディスるようなことばかり書いてしまったかもしれませんが、留学においては「学校選びがかなり重要になる」ということがお伝えしたかったです。
ちなみに、私はこの後、1年この学校で過ごし、転校をすることにしました。
その転校のプロセス自体も結構面倒だったのと、1年分の勉強が遅れた感があったので(真面目)、今思うと、最初からしっかり選んでおけばこういうことは防げたと思います。
ただ、これも「あとから考えれば」という話に過ぎません。
こういう「状況」「条件」や「環境」ばかりがすべてでないのが、人生の面白いところです。
私の場合、こうして、言ってみれば「環境の整っていない」学校に来たおかげで、この後の人生で長い付き合いとなる親友と出会うことができました。
ということで結論、留学すると全てのことが「良い経験」になると思います。あとから考えれば。
友達がいないので一人ぼっちで泣きながら、ぱさぱさのサンドイッチを食べたのも、
日本が恋しすぎて、学校が終わるとYouTubeで日本の某アイドルや某アニメの歌を聴いていたのも(ファンでもない)、
日本食が恋しすぎて、日本食レストランに入ったら全然日本食じゃなかったことも(留学あるある)。
苦しい時ほど、精神的に強くなり、成長できるのは間違いありませんよ~!
ということで、今回はざっくりと、日本と海外の学校の差(第一印象も含めて)について、私の体験談を書きました。
そして、次回は留学生活につきものである、ホームシック問題について書きます。
ご興味がある方はこちらからご覧ください!ありがとうございました。
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[…] この記事は、留学体験談の第4弾です。前回の記事に関しましては、こちらをご覧ください。 […]