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映画音楽の巨匠ヘンリーマンシーニの代表曲とベストアルバム

      2020/10/30

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ヘンリー・マンシーニの映画音楽にはどんなものがある?代表曲にはどんなものがある?

こんな疑問を解決します。

本記事の内容

  • 代表曲1. Loss of love (Theme from Sunflower):ひまわりのテーマ
  • 代表曲2.Moon River(ムーン・リバー)
  • 代表曲3. Mystery Movie Theme(刑事コロンボのテーマ)
  • 代表曲4. The Pink Panther Theme(ピンクパンサーのテーマ)
  • 代表曲5. Baby Elephant Walk(子象の行進)
  • 代表曲6.Love Theme from Romeo and Juliet (ロミオとジュリエット 愛のテーマ)
  • おわりに

この記事を書いているのは、留学経験あり翻訳者。
古い洋楽が好きで、ヘンリー・マンシーニも大好きです。
そんなヘンリー・マンシーニ好きが、映画音楽の巨匠のベストアルバム、「ベスト・オブ・ヘンリー・マンシーニ」に入った代表作について、まとめていきます。

映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニの代表曲とベストアルバム

ヘンリー・マンシーニ (Henry Mancini)は、1924年アメリカ生まれ。
アメリカ生まれですが、「マンシーニ」という名前の印象通り、イタリア系アメリカ人です。
映画音楽の作曲家として、何度もグラミー賞、アカデミー作曲賞に輝かれている、「映画音楽の巨匠」です。
1994年に70歳で亡くなりました。
しかし、音楽は生き続けています!

今回は、ベストアルバムに収録されている中から代表作をいくつかご紹介していきます。
ヘンリーマンシーニ、最高ですよ!

代表曲1. Loss of love (Theme from Sunflower):ひまわりのテーマ

ヘンリー・マンシーニの代表曲の一つがこれ。
1970年に公開されたイタリア映画「ひまわり(I girasoli)」の主題歌で、”Sunflower”と呼ばれることもあります。
世界中でヒットした、傑作です。

映画「ひまわり」は、戦争で離れ離れになった二人の悲恋を描いています。
このヘンリー・マンシーニの名曲「ひまわり」の旋律と、一面に咲き誇るひまわり畑が、悲しみや切なさをより一層引き立たせる美しい名映画です。
(ちなみに、この曲には色んなバージョンがありますが、声が入っていない、オーケストラによって演奏されているものがおすすめです。)

まずはこの曲を聴いて「ひまわり」を観ていただくと、なぜヘンリー・マンシーニが「映画音楽の巨匠」と呼ばれていたのかが一発でわかっていただけると思います。

代表曲2.Moon River(ムーン・リバー)

この曲は特に有名で、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

映画「Breakfast at Tiffany’s(ティファニーで朝食を)」の主題歌としても有名です。
映画の中では、世界的な女優、Audrey Hepburn(オードリーヘップバーン)扮するHollyが、ギターを持ってこの曲の弾き語りをするシーンがあります。

このMoon Riverは、映画で主演を務めるオードリーヘップバーンの声質、声の幅で歌える曲を…ということで作り始められたようです。

この曲について、ヘンリーマンシーニの奥様で、現在は未亡人であるGinnyさんが、2015年、BBC(イギリスの公共放送局)の記事でこんな風に話していましたので、少し引用させていただきます。

It took him about a month and a half before he put down the first three notes. It sounded promising and in half an hour he had written the melody of Moon River.

訳:夫は、最初の3つの音を決めるのに、大体1ヶ月半くらいかけていたわ。

その音が決まって30分後には、ムーンリバーのメロディを書き上げたのよ。

最初の3つの音を決めるまでに1ヶ月半。
それが決まったら、あとは30分で曲を書き上げていた…と。

才能を感じるエピソードですね…。…凄いなぁ!

そして、曲が出来上がると、ヘンリーマンシーニは作詞家、Johnny Mercerに歌詞を書いて欲しいと頼みました。

作曲家と作詞家チームが曲を作る時によくあるのが、曲をどうしていくべきだとか、歌詞はこんな風にするべきだとか、そういったことを一緒に相談して作り上げて行く…というパターンです。

が、奥様であったGinnyさんによると、ヘンリーマンシーニと作詞家のJohnnyは、一緒に座って、相談して考えていくことは一切しなかったということです。

曲が一旦出来上がれば、あとはJohnnyに曲を渡し、詞を考えてもらう。
相談はなしで、お任せ。
それが巨匠、ヘンリーマンシーニ(Henry Mancini)のスタイルだったんですね!

そして、この「Moon River」のモデルとなったのが、作詞家、Johnny Mercerの生まれ育った故郷の家の目の前に流れていた、「The Back River」と呼ばれていた川です。
(余談ですが、このMoon Riverのヒットの後、このThe Back Riverは、敬意と栄誉を表すためにも、Moon Riverに改名されたんだそうです)

その川に映る満月からインスピレーションを得て、Johnny MercerはMoon Riverの歌詞を書き上げたんだとか。

ホントに、素敵ですね…。

この曲は、本当に多くの有名歌手の方達にカバーされていますから…調べてみたら、もしかしたら自分の好きなアーティストもカバーしているかもしれませんよ。

お気に入りのバージョンを見つけるのも良いですよね。

女声でも男声でもそれぞれ良くて、うっとりしてしまいます。
素敵なバーなんかでかかっていたら一気にムードが出ますね。
ちょっと落ち着いた、大人の雰囲気を醸し出してくれる、とても美しい名曲です。

代表曲3. Mystery Movie Theme(刑事コロンボのテーマ)

こちらは、上の2曲とは雰囲気が違って、明るい曲です。
1968年から70年代にかけて放送され、日本でも人気を博した超有名アメリカドラマ、「刑事コロンボ」の主題歌であった”Mystery Movie Theme”です。
「刑事コロンボ」好きにはおなじみですね。

これも、Henry Manciniの代表作の一つです。
とっても爽やかで、気持ちが良い曲です。明るい音で、元気が出ます。
刑事コロンボに欠かせないですね!!

代表曲4.The Pink Panther Theme

こちらは、日本でも有名なキャラクター、「ピンクパンサー」のテーマ曲です。

タイトルだけでは分からないかもしれませんが、ググって聴いてみてください。
TV番組なんかの挿入歌にもよく使われる、絶対に聴いたことがあるような有名なものです。
これか!ってなります。

少しいたずらっぽい音がくすぐったくて、いたずらっ子な雰囲気もある、まさにピンクパンサーの雰囲気にぴったりの曲です。
ヘンリー・マンシーニは、ピンクパンサーのテーマ曲も作っていたんですね!

代表曲5.Baby Elephant Walk

こちらは、1962年公開の映画「ハタリ!」のために書かれた楽曲です。

これもタイトルだけではわからないかもしれませんが、聴いたことがある方は多いはずです。
日本語では「子象の行進」。
とってもかわいい曲なので、聴いているだけで元気になってしまいますよ~!

代表曲6.Love Theme from Romeo and Juliet

こちらは、ピアノが美しいしっとりとした名曲です。
1968年の映画「ロミオとジュリエット」のために作られた名曲です。

静かで美しいこの曲は、まさに切ないロミオとジュリエットのイメージにぴったりです。
ヘンリー・マンシーニの素晴らしさを感じられます。

明るい曲から、爽やかな曲から、しっとりとした美しい曲まで。
ヘンリー・マンシーニの映画音楽の才能を感じずにはいられません。

おわりに

以上、ヘンリー・マンシーニの代表曲をベストアルバムからご紹介しました。

他にも、「ピーターガンのテーマ」などなど、有名な曲はまだまだありますから、ぜひベストアルバムを聴いてみてください。

このアルバムを聞くと、ヘンリーマンシーニは本当に「天才だな」としみじみ感じます。
映画音楽の巨匠の音楽を堪能してみてはいかがでしょうか。

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