映画ララランドの感想と、英語のセリフで英単語勉強をしてみた
2020/11/10
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ララランドのセリフで少し英語の勉強をしたいな~。
そんなお悩みを解決します。
この記事を書いているのは、留学経験あり翻訳者。
映画ララランドをみて、泣きました…
そんなララランドのセリフから、英語を勉強していきつつ、感想も書きます。
映画ララランドの感想と、英語のセリフで勉強をしてみた
今回は英単語と熟語に焦点を当てて、ララランドのセリフに出てきた英単語熟語、5つを確実に覚えようと思います。
(ちなみに、ララランドはAmazon Primeで少し前まで観られたのですが、2019年10月現在はレンタルしないと観られなくなってしまいました。)
ララランド、良い映画ですよね…
ララランドのセリフから拾った英単語5つ
本題。
今回ララランドに出てきた英単語でピックアップしたのはこちらの5つです。
- Move on
- sticking to
- triumph
- bucket list
- pipe dream
weblio英和辞典によると、これは英検2級以上、TOEICでいう470点以上、のレベルくらいの単語が多いようです。中級くらいなのかな?
この5つについて、覚えていきますね!
以下、映画のネタバレになるかもしれませんので、観たことがない方はお気をつけください。
ララランドでは、セブがジャズに対する愛を語る最初のところで、使われています。
引用させていただきますと…。
“The world tells everyone to move on. (中略)
I’m not moving on.”
直訳すると、『世界は、みんなに先に進め(変われ)と言う、と。でも、僕は変わらないぞ』という感じの意味です。
セブの、とっても一途な情熱が伝わってくる発言です。
不器用なんですよね…セブは。泣 セブぅぅぅ…
この「move on」の意味としては、「どんどん進む、移り変わっていく」という基本を理解しておけば、だいたい訳せます。
この「move on」という表現は、物理的に「動いて!前へ進んで!」って言いたい時にももちろん使われますが、精神的な表現にも使えるので、とてもよく使われる表現です。
例えば、よく恋愛の歌の歌詞なんかでも使われることがありますよ。
気持ちの上でも「先に進んだ」時に。ふっきれたとか、次へ進むとか、気持ちを切り替えていくとか。
「I have to move on」といえば、「次へ進まなきゃ、気持ちを切り替えて次へ進もう」という意味合いにもなります。
「move on with my life」といった風に、move onの後に単語をつけて使うこともできます。
この場合も、(失恋を克服して)自分の人生を生きよう、先へ進もう、という感じの意味ですね!
この表現はセブとミアが口論しているシーンで出てきます。
you had a dream that you were sticking to ..
といった風に。
意味としては、「あなたには、叶えたい夢があった。こだわっていた、守りたい夢があった。」
そんな感じのニュアンスです。
weblio英和辞典で意味を見てみると、「こだわる」とか、「ひっつく」という意味が出てきます。
例えば、I stick to my plan.という風にも使うことができて、この場合、「自分の計画に忠実にいく(計画を忠実に守る)」というような意味になります。
形容詞の「sticky」という単語には、「ねばねばした、べたべたする、ひっつく」という意味合いがあるので、そことセットで覚えてしまえば、これも覚えるのは簡単ですね!
こちらはかなり知名度の高い単語ですね。
意味としては、「勝利 大成功 大手柄 大業績」…などなど。
ポジティブなニュアンスの言葉です!
これ、セブが、ミアを励ます際に使っています。
Your play is going to be a triumph.
「きみの劇は、大成功するよ。」って言ってあげたんですね。
あぁ…。セブぅぅ。切ない。
意味は、そのまま「バケットリスト」。
バケットリストって何?というと、死ぬまでにしたいことをリスト化したもの、だそうです。(「死ぬまでにしたいことリスト」ですね!)
映画の中でもよく出てきます。
女優の吉永さゆりさんと天海祐希さん主演の映画「最高の人生の見つけ方」という映画の元となった、2007年のアメリカ映画の原題がこれですね。
『The Bucket List』。
ララランドの中でも、セブがミアをツアーへ誘った時に使われていました!
pipe dreamってなると、意味としては単なる「夢」ではなく、もう完全に不可能な感じの、「空想的な考え」という意味を持ちます。
語源的には、パイプをくゆらせて見る幻想(空想)、みたいなところからきているとか、きていないとか。
映画の中では、ミアの発言で出てきます。
It’s like a pipe dream.
どうせ叶わない夢なのよ。おとぎ話みたいなものなのよ。そんな風に訳せます。
夢にくじけそうで、失敗続きで、もうくじけそうな時に…ミアがこんな風に使っていました。
これも、意味を知っていれば戸惑うことなく理解ができますので、覚えてしまいたいですね!
ララランドの感想
…ということで、勉強はこのくらいにして。
「ララランド」の感想を少し書かせていただきますが、良かったです!
まず、「ミュージカル映画」として、そのパフォーマンスとしての「迫力」あるショーを求められる場合は、あまりおすすめしません。そういう「パフォーマンス」としての迫力や楽しさだったら、映画「Greatest Showman(グレーテストショーマン)」の方が良いかも。
「La La Land」は、ミュージカルとしてではなく…もちろん、歌が所々挟まるのですが…。
それよりも「お話」ですよね。二人の思い出や感情、気持ちが、歌を通じて伝わってきます。
…と、今でこそ、こんな風に冷静に言っていますが。
私は、この映画を見た時、結末が大人すぎてというか、切なすぎて、最初は受け入れられませんでした(真顔)。
だって、題名「ララランド」ですよ?ララランドですよ。
映画のポスターでも、二人が幸せそうに踊ってましたもん。
もう、間違いなくハッピーエンドじゃないですか。
あの二人が一緒に幸せになる結末の、ハッピー溢れる映画だと信じて疑いませんでした…。
だから最後のほうで、ミアの現状が出て来た時に、ものすごく動揺して、現実が受け入れられませんでした。(子供)
それ誰やねんお前、と。その隣の男は誰やねん、と。まさか、え…それ子供?誰の子供、ちょっと待って。セブはどこ行ってん。ミア、成功して変わってしまったのですか…?…という、変な関西弁が頭を駆け巡るくらい動揺しました。
そして、最後二人が再会したあとの、二人のイメージ…
1度目は受け入れられずに呆然と見ていました。
ただただ呆然と…。少し泣きました。
それから、二度目に見た時に、ようやくその結末を受け入れることができましたが、今度は感情移入しすぎて涙が止まらなくなりました…(極端)
切ない「ハッピーエンド」だな、と思いました。
確かに二人とも夢を叶えて、幸せになりました。
二人が出会ったことで、夢をお互いに叶えられた。
結ばれて結婚するだけが「ハッピーエンド」ではありませんもんね。
ミアは、売れない時代に背中を押してくれたセブのおかげで、今がある。
セブのおかげで夢が叶ったわけで、セブはとても大切な存在。
だけど、一緒にいると喧嘩もたくさんする相手です。不器用で一途な、夢を追うセブ。
ミアにとって、売れて夢が叶った今、一緒に生活をするとなると…。
それはセブではなく、穏やかで、豊かな相手…っていう。
自分で選んだ道なので、それも「幸せ」なんでしょう。
だけど、お互いが夢を叶えて対峙した今、ほんの一瞬、二人で経験できたかもしれない、していたかもしれない過去と未来、こうしておけばこうだったかもしれない、二人でこういう未来が、描けたかもしれない…。
そんな二人の淡いイメージが交錯します。
実際には最悪だった二人の出会いの場面では、セブがミアにキスをしています…。
実際には大喧嘩に終わったミアの一人芝居では、セブが拍手喝采してミアを応援しています…。
今だったらこうする。今だったら、全部、最初から…。
そんな人間のどうしようもない切なさが溢れていました。
華やかな空想シーン、ピアノの音。セブの切ない微笑み。エマが席を立つ。振り向く。
…最後、動けなくなってしまいました。
また次見る時には、違う感想になるのかもしれません。
ララランド、とても素敵な切ない映画でした。