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ホストファミリーとの出会いってどんな感じ?【留学体験談ブログ】2

   

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ホストファミリーとの出会いって、どうだった?

留学を考える人の多くは、ホストファミリーと生活することになりますよね。
そこで、私の数年前(コロナ前)の留学生活から、今回はホストファミリーとの出会いについて書いていきます。

留学初日の体験談に関しましては、こちらをご覧ください。

ホストファミリーとの出会いってどんな感じ?留学体験談ブログ

私をこの先、2ヶ月ほど預かってくださるご夫婦(ホストペアレンツ)は、ともに40代くらいで、ブロンド、少しぽっちゃりした方でした。

旦那さんは、笑顔がいつも張り付いてしまったかのような、とても感じの良いずんぐりむっくりした方でした。声が大きくて、鼻が詰まったような笑い声で、口数はとても少ないけれど笑顔はいつも絶えないような方でした。

ただ、問題は、奥さんのキャロルの方でした。最初に私が勝手にすっかりビビってしまったのです。

勝手にビビる小太りジャパニーズ(私)

というのも、キャロルは最初、サングラスをかけており、それが恐ろしく似合うしっかりとした力強い声で、見るからに「とても強い女性」でした。
この家族では明らかに奥さんの力が強いことがわかりました。

あまりこれまで出会ったことがない、強い芯のしっかりした力強い母親である、サングラスの似合うキャロルに私はすっかりビビってしまい、ビクビク考えた挙句、サバイバルの手段として、またはその恐怖を隠し緊張をほぐすための手段として出て来たのが、「ただひたすら笑うこと」でした。

「グレート作戦」(前回の記事参照)とほぼ同じですね。失敗から、何も学んでいません。

緊張からひたすら笑い続ける

必死に、何も面白いことはないのに、でへへへと笑い続ける私を、キャロルも不思議そうに眺めつつ、家の中へおいで、と、家の中を早速案内してくれました。(すでにこの時点で優しい方ですね)

家の中にはカーペットが敷き詰められており、広くて大きな、温かみのある一軒家でした。
二階が子供たちの部屋だということで、キャロルが大きな声で呼ぶと、子供たちが3人、降りて来てくれました。

女の子が二人と、一番下の男の子がひとり。みんなブロンドの綺麗な髪で、私はそのみんなの可愛さに驚愕しながら、また必死に笑い続けながら、たどたどしく挨拶をしました。

…この時点で、緊張はピークに達しています。何を話しているのか、自分でもさっぱりわからない。英語も話せない。何も出てこない。しょっちゅう、どもる。
辛うじて分かったこととしては、ただただ「みんな可愛いな~」ということだけ(視覚的な情報)。

そして、家には当然、玄関がありませんでした。
靴を脱ぐ文化がないので、基本みんな土足で上がっていくのには、やっぱり最初は戸惑いました。
でも、そんな文化の違いに驚いている暇もないくらい、私は緊張していました。

その日はどう眠ったのか覚えていません。

「今日から、ここで暮らすのか」

私の部屋は、二回の姉妹の部屋の真ん中の、階段を登ってすぐ、踊り場のような空間に作られたスペースでした。
階段をのぼったらすぐ私のベッドが置いてある。その両脇の扉が姉妹の部屋です。

おぉ、真ん中だ。これだったらいつも人が出入りするなぁ、きっとキャロルが「私が寂しくないように」と配慮してくれたんだな、と思って最初は特に何も考えていなかったのですが、数日過ごすにつれ、ドアがないので着替えている時に姉妹が部屋から出てきたり、みんながトイレに行く時は必ず私の部屋(?)を通るということが徐々に分かり、

「いやこれ部屋じゃないやん、広めの踊り場やん」

と心の中で突っ込むのは、まだこれより数日後のお話。

話を元に戻します。
二人の姉妹も、優しくてブロンドの綺麗な女の子たちでした。
ただ、なんせコミュニケーションが取れないので、まだなかなか情報を集めることができません。笑

そして、単語を必死に聞いた結果、少しずつわかったことでしたが、なんでも、キャロルは水泳のコーチなどをしている超体育会系マザーであり、子供たちもいろんなスポーツをたくさん習っている、超多忙ファミリーのようでした。

そして、徐々に私のビビりも取れてきて、最初にとてもビビったキャロルは、ものすごくゆっくり私に話しかけてくれる優しいマザーであり(英国式の時計の読み方がわからない私に、注意してあげてよ、と言ってみんなに注意を促してくれたのもキャロルでした)、笑顔の柔和で温厚なお父さんのジョンは、最初の第一印象の通り、ひたすら優しいお父さん。ただ、常に鼻が詰まっていて、英語がかなり聞き取りにくいということがわかって来ました。

「Let’s swim」

というか、英語が聞き取りにくいも何も、とにかく英語が聞き取れず理解できないため、勝手に心の中でジョンさんの鼻づまりのせいにしていただけのような気がします。(ジョンさん、ごめんなさい。)

ジョンの鼻が詰まっていようが、キャロルがゆっくり話してくれようが、私は

一切何もわからない。

聞き取れないのです。
この英語のわからなさが、衝撃すぎて、とんでもない世界に来てしまったぜと、最初思いました。

私がサボっていたわけではありません。
割と真面目なので、留学前から相当英語の勉強に時間を費やしていました。

でも、全くわかりませんでした。

なんせスピードが早いんです。

爆速。

それだけで疲れが半端なく、これからここでどうやって暮らしていけるのか心細さも取れない私が、この初日、唯一最後に聞き取れた一文がとても印象に残っています。

それが、「Let’s swim」でした。

私がこの言葉を聞き取れたのは、キャロルが、swimといった上で、さらにジェスチャーでクロールのような動作をして、にっこり笑ったからです。

「あ…今、swimって言ったんだ…」。

どうやらキャロルは、ご自身が水泳コーチのため、私も一緒にプールに泳ぎに行こう、と言ってくれたみたいです。

唯一、これだけが言語として理解できました。
それ以外は全部、ジェスチャーといった非言語コミュニケーションと、ひたすらでへへと笑い続けるという成功見込みのない作戦で押し通し、なんとか意思疎通を取るという感じで…

…これは相当な成長、修行になる匂いが、初日からプンプンしておりました。

体育会系ホストマザーと、小太り日本人(私)のサバイバル生活の始まりです。

ということで、この後の生活の話もまた順次upしていきます。

おわりに

以上が、ホストファミリーとの出会いの日です。
これからの方の参考になれば嬉しいです。ホストファミリーとの出会いを楽しんでいけるといいですね!

ちなみに、キャロルが「泳ごう」と言ってくれた時、私は理解ができるやいなやすぐにyesと答えましたが(断れる雰囲気ではない)、体型を気にしていた私は水着を着るのに若干の抵抗があり、一瞬気になりました。

ただ、もう、そんなことはもうノリでやっていくしかない、気にしている暇がありませんでした。
こういう状況におかれると、人間すこしずつ、こうしてメンタルが強くなっていくんですね~。

ということで、続きます。ありがとうございました。

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