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別れを乗り越える!勇気が出るエピソードを持つ優しい洋楽3選

   

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最愛の人や何かとのお別れ、喪失感で悲しい時にも勇気をくれるのは音楽だと思います。これから前を向く気持ちを応援してくれるような、素敵な曲であるだけではなく、勇気が出るエピソードを持つ曲を3曲、まとめてみました。

Unforgettable (1951)

ものすごく優しくて、美しい、名曲中の名曲です。とっても綺麗ですよね。
もともとは、ジャズピアニストでもある、Nat King Cole(ナット・キング・コール) の名曲です。しかし、この曲は、40年後の1991年、Nat King Coleの娘、Natalie Cole(ナタリー コール)によってカバーされ、再び注目を集めました。
今回は娘のNatalie Cole(ナタリーコール)さんの方に焦点を当てていきます。

父親で、偉大なジャズピアニストであったNat King Coleが亡くなったのは1965年。
娘のNatalieは1950年生まれですから、ちょうど15歳の時にお父様が亡くなっているのですね。

お父様が亡くなって、娘のナタリーはどう感じていたのでしょうか。

2002年、CNNのインタビューを受けた際にNatalieはこんな風に話していました。引用させて頂きます。

“I didn’t realize I was still grieving for my father at 30-something.”

訳してみます。

私は、30代になってもまだ父親の死を悲しんでいたことに、自分でも気が付いていなかった。

長い年月が経っても、ずっと悲しんでいたんですね…。自分でも気がついていなかったくらいに。その気持ち、伝わってきます。どれほど父親のことを愛していたのかも、伝わってきますね…。

娘のNatalieは父親が亡くなってから、音楽界から一旦は離れましたが、やはりその後、自分の情熱を追って音楽の世界へ戻ります。
しかし、「キングの娘」としての期待、その重圧を避けてか、父親と同じ「ジャズバラード」は絶対に歌わず、ロックやファンクなど、父親とは違うスタイルの歌を歌っていました。

そしてヒットにも恵まれながらも、不遇の時期もあり、麻薬中毒に陥るなど、浮き沈みの大きな人生を送ったナタリーさん。

“I have been to hell and back. I have seen the edge. I have seen the dark side of life. “(― 2000年のABCのインタビューより引用)

「私は地獄へ行ったり来たりした。
人生の瀬戸際を経験して、人生の暗闇を見たわ。」

相当に辛い時期があったのですね…。しかし、徐々に立て直して行かれたようです。こんな風に話されていました。

“I feel enough distance from the person I used to be. I’m not ashamed about my life anymore, because I’ve learnt from it.(ー 2001年、”the Guardian”のインタビューより引用)

「
昔の自分とは十分な距離ができたことを感じるわ。
私は自分の人生をもう恥じたりしていない。
なぜなら私は、そこから学んだから。」

素敵です。

こうして、様々な人生の苦難を乗り越え、年を重ねていくうちに、
“Nat King Cole’s daughter”『ナット・キング・コールの娘』として居られることが心地よく感じられるようになり、父親の曲を歌う決意ができたとか。

偉大な父親と同じ曲を歌うことをずっと避け続けてきましたが、ようやくそれを心地よく感じ、同じ曲を歌う決心がついたんですね。Natalieが41歳の時でした。

そして完成した、最愛の父のカバーアルバム
”Unforgettable… with Love”
は、全米ポップチャートで5週1位を記録、グラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞するなど、大ヒットを記録。

父娘の時を超えた共演が、とても感動的です。

Natalie Coleは、2015年の年末に65歳で亡くなられましたが…、歌声は生き続けています。

そんなNatalieの有名な名言を調べていくと、ネット上にいくつか出されているものとして、こんなものがありました。 (いつどこで言われたものなのか、わからずすみません。)

“You must live your life, if possible, without regret.”

訳します。「自分の人生を生きて。出来るなら、後悔のない人生を。」

ちょっと背筋が伸びるような、素敵な名言ですね…。背筋を伸ばしたくなります。

この曲は本当に…。涙が出てきます。時代が変わっても、ずっとずっと受け継がれていくであろう名曲です。

夜にこの曲をかければ、一気にムードのある素敵な空間になりますね。
ゆっくりと1人でお酒を飲みながら聴くのも良し、大切な人と聴くのも良し。
このNat Coleのアルバムは、良いですよ~~。

「忘れられない」人や瞬間が訪れたことへの喜びを温かく思い出させてくれるような、そんな美しい曲です。

「Drops of Jupiter(tell me)」

少し最近の曲になりますが、Drops of Jupiter(tell me)は、1993年に結成されたアメリカのバンド、Trainの代表曲です。
2001年のセカンドアルバムDrops of Jupiterに収録された曲で、2002年に グラミー賞(for best rock song)を獲得。この曲が大ヒットとなり、Trainは一躍スターとなりました。

曲の弦楽器部分は、有名なエルトンジョンやローリングストーンズのアレンジを手がけた有名イギリス人編曲家、Paul Buckmaster(ポール・バックマスター)によってアレンジされています。

この曲。歌詞を聴いていくと、ちょっと不思議な内容なんですが、はて?

調べていくと、この曲は、Trainのリードボーカル、Patrick Monahanが、最愛のお母さんの死について書いた歌だそうです。

このPatrickにとって、人生でもっとも重要な人ーであったという大切な母親。

Songfacts.comによると、当時Patrickは、そんな母親を亡くした上に、歌手としても大きなヒットシングルが生み出せず悩んでいたといいます。
失意の中、彼はペンシルバニアにある幼少期を過ごした家に戻りました。

すると…そこでみた夢から、朝起きてすぐに、歌の1行目の歌詞となる”back in the atmosphere”という部分が浮かんできたといいます。

出ました!有名アーティストがよく話される内容。「夢で見る」です。

素敵な話ですね…。その夢から、この”drops of jupiter”は作られていったようですよ。

TV番組、”TrueSpin”のインタビューの中から、引用させて頂きます。

Obviously, you know, loss of the most important person in my life was heavy on my mind, and the thought of “hey what if no one ever really leaves?
What if she’s here but different.
The idea was, she’s back here in the atmosphere.

訳してみます。

『僕の人生で最も重要な人(母)の死は、心に重くのしかかっていた。
だけどふと、 「誰も、いなくなっていないとしたら?彼女はここにいるけど、ただ違う形になっただけなんだとしたら? 彼女はここに戻ってきているんだ。」という考えが浮かんだんだ。』

亡くなった最愛の人へ、語りかけている歌なんですね…。
2002年にグラミー賞を受賞した際、”I’d also thank…my mom.”(天国の母親にも感謝しています)と話された姿も、とても印象的でした。
今、ちょうどこの時のPatrickさんと同じ状況にいる方も多いかとは思いますが…。音楽の良さですよね。ただただ励まされるというか、癒されるというか。

そんな背景も踏まえて、音楽に癒されてみては。

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少し余談になりますが、このDrops of Jupiter、有名曲です。私は留学中に、卒業前のパーティで学校中で合唱する曲としてこの曲が指定され、それで出会いました。みんなの前で、「この曲知ってる人?」と先生が訪ねた際、ほぼ全員が手を挙げていましたよ。

…しかし、曲を聴いたらわかると思いますが、その。
正直「合唱」にはあまり向いていない感じの曲です。韻を踏んだりしつつ、綺麗なラインの歌なんですけど、結構リズムが独特なところがあるので、そのあたりがバラバラになりやすいんです。
最初に歌った時、「えっなんでこの曲を合唱に選んだん?合唱しにくいじゃん!」って思いました。苦笑

バラバラ。笑

このへんも良い意味での適当さが出ているといいますか、みんなで合唱する曲だから、合唱しやすさとか、きちんとみんなで考えて選んだ…というよりは、きっと先生の中の誰かがTrain好きだから~これ良いやん~みたいな感じで選んだのではないかと思います。笑
留学中はそんな風に、「明るくて適当だな〜!」と感じることが多かったです。笑

…脱線をするのはこの辺にしておきます。他にもこのTrainの曲でいえば、「Hey soul sister」という曲も良いです(Drops of Jupiterのアルバムには入っていませんが…)。

こちらの曲の方が、Trainの曲としては、日本では有名かもしれません。これも、大きな声で歌いたくなる良い曲です!

Smile

これも名曲です。誰でも一度は聴いたことがあるのでは。

喜劇王と呼ばれたCharlie Chaplin(チャーリー/チャールズ チャップリン)が、映画”Modern Times(1936)”の為に作曲した1曲です。

その後、
John Turnerと Geoffrey Parsonsによってこの曲に歌詞が付けられ、1954年にはイギリスでNat King Coleが歌ったものがヒットしました。先ほども出てきましたが、Natalieの偉大なお父さんですね。
(※ちなみにアメリカでは5年後の1959年、Tony Bennettが歌ったものが最初にヒットしたようです)

この曲はその後も、多くの著名人によってカバーされています。

キング オブ ポップ、Michael Jackson(マイケル ジャクソン)にとっても
この”Smile”はお気に入りの曲だったようで、彼のアルバム”HIStory: Past, Present and Future, Book I”の最後の1曲にも、この曲が収録されています。

この曲の綺麗なメロディを聴いているとただただ元気になりますよ。

そしてこの綺麗な曲の作曲をしたチャップリンの人生が、本当に壮絶なものだったことを考えると、さらに深みが増します。チャップリンの記事でも書きましたが、1歳の頃に両親が離婚された後、お母様は精神病院へ入院され、小さな頃からお兄さんと孤児院などを渡り歩きつつ、生きていくために働きづめで、お父様はアルコール依存症で亡くなり…

本当に大変苦労をして成功された方だったと知ると、より心にくるものがあります。色んなことを人生の中で乗り越えて…深みのある素敵なメロディラインと、歌詞と、全てが魅力的ですね。

そして、この曲はそのタイトルの通り、どんな時でも、笑ってね、笑顔でいよう、ということを優しく思い出させてくれる曲になっています。
すごく励まされる1曲です。

最後に

音楽の持つパワーというのは凄まじいですね。夜、一人の時間にゆっくりと聴いてみたり、大切な人と一緒に聴くのも素敵です。

雰囲気の違った曲をかけると、またいつもの部屋が違った空間になって、雰囲気も変わりますから、そういうところから気分転換をしてみるのも良いですよね…。

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