Wham名曲ケアレスウィスパーとジョージマイケル【おすすめ洋楽】
2020/11/22
スポンサードリンク
Whamの名曲ケアレスウィスパーや、ジョージマイケルについて知りたい。
という方のために、Whamの名曲ケアレスウィスパーとジョージマイケルについてまとめました。
この記事を書いているのは、留学経験ありの翻訳者。70-80年代の洋楽が好きです。
そんな音楽好きが、Whamの名曲や、ジョージマイケルの魅力をまとめていきます。
Wham名曲ケアレスウィスパーとジョージマイケル【おすすめ洋楽】
Wham!はイギリス出身で、学校の友人同士であったジョージ マイケルと、アンドリュー リッジリーによるデュオ(2人組)グループ。
1981年に結成されたのち、世界的な人気を獲得、86年に人気絶頂で解散しました。
Wham!といえば、Last Christmas(ラストクリスマス)がとっても有名ですよね…。
この曲、毎年クリスマスシーズンになると何回も聴きます。街中でもたくさんかかっていて…。どれだけ聴いても飽きない、クリスマスの定番曲、名曲です。
そんなWham!(ワム!)の一人、ジョージ マイケル(George Michael)が2016年、クリスマスの日に53歳で亡くなりましたね…。かなしい。ご冥福をお祈りします。
…ジョージマイケルさん、クリスマスに亡くなったのかぁ…。
と思うと、なんだか感慨深いものを感じます…。
でも、有名なのはこの「ラストクリスマス」だけではないですよ。
今回はWhamの名曲の中でも、ケアレス ウィスパーについて焦点を当てていきます。
名曲. Careless Whisper(ケアレス ウィスパー)
Wham!の有名曲のひとつといえば、サックスの音色の素敵なCareless Whisper(ケアレス ウィスパー) 。1984年にリリースされた曲で、Make It BigやFinalといったアルバムに収録されています。
この曲の冒頭のサックスの音色は、あまりにも有名です。素敵。TVなんかでもよく使われたり、有名なアーティストにカバーされたりしていますよね。
タイトルは知らないけど、この曲聴いたことある!!って言う方がすごく多いはず。きいてみてください。
そしてこの曲は、当時17歳だったWham!のGeorge Michael(ジョージ マイケル)によって書かれた曲だそうです。
17歳!すごいですね。年齢もさることながら、このジョージマイケルさんは…ルックスもかっこよかったのです。
凄いなぁ。これは、世界が放っておかないはずだわ。
タイトルのCareless Whisperを直訳するとすると、「不注意な(不用心な/軽卒な)囁き」。
歌詞が不倫や浮気を匂わせる内容であることから、ジョージ マイケル(George Michael) の実体験に基づいて作られたのでは!?と噂されることもある曲ですが…
実体験に基づいて作られたものではないようです。
Songfacts.comによると、この歌詞はGerogeがバスに乗っていた時に思いついた、「フィクション」だそうですよ。
当時17歳だったジョージ マイケルはまだ若く、自分の感情を歌詞にするには恥ずかしい時期でした。
だからこそ、この曲の歌詞については…“it’s very clichéd in a lot of its terms.”― 「月並みな言葉が多く使われている」と話されたそうです。
→ cliché=陳腐な決まり文句、常套句、月並みな言葉
ジョージ(Geroge)本人としては、この曲の歌詞に、あまり深い思い入れがないようですね。
「何でこの曲はそんなに人気になったのだろう?皆浮気や不倫を経験しているからだろうか?」と疑問に思ったこともあると話しています。
Songfacts.comより引用してみますと…。
“While ‘Careless Whisper’ was loved by many, it did nothing for me emotionally. Most likely because it seems like it’s from another lifetime.”(1987年)
訳してみると…『ケアレスウィスパーは多くの人から愛されているけど、僕個人としては、感情的に何も感じないんだ。僕の人生からでなく、何だか他の所から生まれたような気がする曲だからだろうね。』
なるほど…。 いやでも…考えてみれば…。経験に基づいているわけでもないのに、若くしてここまで書けること自体、物凄い才能ですね…!!
さらに。冒頭のサックスとメロディラインについて。
多くの人間を魅了してやまない有名なあのサックスの音には、一息で沢山の音を綺麗に出さねばならないなど、沢山の難しいポイントがあったようです。
そのため、何人ものサックス奏者の方がソロにチャレンジしましたが、ジョージ(George Michael)が求める音を出せる人が、なかなか見つからなかったとか。
ソロに挑戦した奏者の数は、10人ほどに上ったようです。凄いですね。
その中から最終的に、ロンドンを中心に活躍していたサックス奏者、Steve Gregoryが選ばれたとか。
…さすが、こだわって選ばれたこともあってか、良い音です…。
この名演奏あっての、Careless Whisperですよね。
冒頭にこの音を持って来て、多くの人を魅了する曲を作り上げたなんて…改めて、George Michaelの素晴らしい才能を感じます。カッコイイなぁ。
少し大人で影のある魅力的な1曲です。是非今聴き直したい。
他にもWhamの名曲たくさん
日本でも、“Freedom”(フリーダム)や“Wake me up before you go go”(邦題: ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ)などなども、とても有名です。(Wake me up before you go goの邦題に時代を感じますが。)
Careless Whisperもいいけど、ジョージが亡くなった今、視界が滲む…。
もうどうしようもなく悲しいから、今はちょっと明るい曲が聴きたい…という時には、冬には季節はずれかもしれませんが、“Club Tropicana”(クラブ トロピカーナ)もおすすめです。
1983年にリリースされた1曲で、海とか南国に行きたくなるような、そんな楽しい歌。
Wham!の二人によって作られた曲のようで、とっても明るい、夏の気分を盛り上げてくれる曲ですよ。
他には、“The Edge Of Heaven” も良いです。リズムが良い曲です。
Whamの友情とジョージマイケルの魅力
さて。数々の素敵な曲を生み出したWham!。
曲だけでなく、そのルックスの良さからもアイドル的な人気を誇っていた二人ですが、人気絶頂で解散したことで、一時、不仲説が囁かれたこともありました。
ジョージ マイケルは86年、それをこんな風に否定しています。The Guardian誌より引用させて頂きます。
If we weren’t friends in the first place we wouldn’t have stayed together this long.
訳すとすると、『もし僕らが友達じゃなかったとしたら、そもそもこんなに長い間一緒にやらなかったさ。』
※ in the first place =そもそも、まず第一に
事実、解散後ジョージは「周囲のイメージ」と「本当の自分」との違いに苦しみ、精神的に落ち込んでしまった時期があったようですが、相棒のアンドリューもそんなジョージをとても心配し、支えていたようです。
学生時代からの友人と、一緒に成功して素敵な曲を生み出すなんて、ホントに素敵なことですよね…。
また、ジョージのエピソードとして有名な話ですが、Wham!解散後、ジョージにはとても大切な同性のパートナーが居たそうです。(1993年にパートナーの方は亡くなってしまったようですが…)
そのことについて、92年にジョージが話したとされる言葉が素敵で、ジョージマイケルの魅力を感じさせてくれるものでしたので、The Telegraph誌より、引用させていただきます。
I have never thought about my sexuality being right or wrong. To me it has always been a case of finding the right person.
訳してみますと…『僕は、自分の性的指向が正しいか間違っているかなんて考えたことがない。僕はずっと、運命の相手を見つけようとしてきただけ。』
カッコイイです。
最後に
余談ですが、ジョージマイケルの声を聞きたい人は、クイーンの”Somebody To Love”を歌っているライブ音源を聞かれるのがおすすめです。(Youtubeでも出てきます)
力強い歌声で、このバージョンのSomebody to loveも良いですよ~。
(ちなみに、「Somebody to love」については、こちらでも少し紹介しましたので、ご興味がある方はこちらからどうぞ)
伝説バンドQueenのかっこいい曲3選とエピソード
マイケルの、そしてWham!の魅力は尽きません。音楽は生き続けます。
と、いうことで、Wham!を再び、エンドレスで聴きながら過ごします。クリスマスが終わっても、ラストクリスマスをまだひたすら聴いているのは私だけではないはず。(おい)
このラストクリスマスも、歌詞を聴くと、とんでもなく切ないんですよね。
切ない歌詞と、明るいような、優しいような曲調?それが余計切なくさせるというか、悲しいというか…。
良いですね。
以上、Whamの名曲ケアレスウィスパーとジョージマイケルの魅力についてでした。