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ロマノフ王朝とは?ロシアの歴史を知るのにおすすめな本

      2020/10/02

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ロマノフ王朝ってどんな王朝だっけ?ロシアの歴史について勉強したいので、おすすめの本が知りたい。

こんなお悩みを解決します。

本記事の内容

    • ロマノフ王朝を知るのにおすすめな本
    • そもそも、ロマノフ王朝ってなんだっけ
    • ロマノフ王朝のあったロシアの基本知識
    • この本がおすすめな理由「ラスプーチン」

この記事を書いているのは、読書好き歴イコールほぼ年齢。
小さい頃から本好きで、学生時代は、暇さえあれば本を読み倒していました。ちなみに、当時のお気に入りの本の一つは星新一のショートショート、SF小説。(面白いですよ~)
読書と英語好きが高じて翻訳者になったと言っても過言ではありません。
そんな読書好きが紹介していきますね!

ロマノフ王朝とは?ロシアの歴史を知るのにおすすめな本

結論から言いますと、ロシア、ロマノフ王朝を知るのにおすすめな本は、名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書)です。

ロマノフ王朝だけではなく、ロシアの文化や歴史に興味がある方、ロシアを訪れる予定の方、西洋絵画に興味がある方。
この中の一つでもあてはまる方にぴったりの本です。

そもそも、ロマノフ王朝ってなんだっけ

日常生活の中で、聞きなれない名前ですよね。
「ロマノフ家」は、ロシア帝国を1613-1917年、およそ300年もの長きにわたって統治していた王朝のことです。
1917年のロシア革命で、皇帝一家が全員処刑され、滅亡してしまったという悲劇の王朝としても知られています。

そんなロマノフ王朝のあったロシアって、ざっくりと、どんな国でしたっけ?

ロマノフ王朝のあったロシアの基本知識

まずは、地図をみてみると、ロシアの大きいこと、大きいこと。
面積の大きさは、堂々世界一位、なんと1710万平方キロメートル。
単位が大きすぎてすぐにはピンときませんが、だいたい日本の45倍の大きさと聞くと、ぎょっとしますね。
世界4位の面積の広さを誇るアメリカと比べても2倍近くあるようですから、とにかく広い。

首都は、ロシアの西側に位置するモスクワ。
その街中にはモスクワ川が流れていると。
冬には気温が低いため、川の水が凍るらしい、さすがロシア。

そんな風に面積が広くても人口はだいたい2017年の時点で、1.4億~1.5億人の間くらいで、日本より少し多い程度なんですね。アメリカの人口は3億を超えていますから、それよりとても少ないです。

そして、首都モスクワの他に有名なロシアの都市といえば?サンクトペテルブルク

地図を見てみると、サンクトペテルブルクも西側に位置する都市ですね。
モスクワよりも、もっと西で、フィンランドの方。バルト海に面しています。

この街は、18世紀にピョートル大帝が低湿地であった場所を干拓して造られた都市だそうです。
時代によって呼び名が変わってきた街としても有名で、ソ連、レーニンの時代には「レニングラード」と呼ばれていたと。

レニングラード、現在の呼び名で言うサンクトペテルブルクには、ロシアの世界遺産の建築物がたくさんあります!

例えば、「血の上の救世主教会」。これ、なんでこんな物騒な名前かというと、皇帝アレクサンドル2世がここで暗殺されたからだそうです。(教会は息子の3世が建造)
ドラマがありますね~。

ピョートル大帝はなぜ、今の「サンクトペテルブルク」をわざわざ干拓してつくったのか?!
そして、血の上の救世主教会が建てられるきっかけとなった、ここで暗殺されたアレクサンドル2世はどういう皇帝だったのか?!
ロシアという国が、どういう歴史をたどってきたのか…。

気になりますよね!(ならない?)

こういうことが、この本には沢山書いてあったので、とても面白く、勉強になりました。
いつかサンクトペテルブルクを尋ねる前に読み直したい。
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この本がおすすめな理由「ラスプーチン」

ということで、この本の魅力がもう既に、なんとなく伝わっていれば嬉しいのですが、最後にもう一つ、この本がおすすめな理由を語らせてていただきます。

時はロマノフ王朝、最後の皇帝の時代。

そんな嵐の時代に、忘れてはいけないのが、彗星のごとく現れた「ラスプーチン」なる人物の存在です。
日本ではあまり有名な人物ではないかもしれませんが。

ラスプーチンは、「怪僧、怪物」の異名を持つ人物。
身分があった人物では一切ないのだけれど、最後のロマノフ家、ロシア皇帝ニコライ二世とアレクサンドラ皇妃からも絶大な信頼を得て、宮殿にまで出入りしていたそうです。
皇帝の息子の病気を治したとか、不思議な力があったとか、色々言われています。

彼の何がすごいって、色々な逸話がありますが、一言で言うとラスプーチンは、「毒を飲んでも死ななかった人物」なんです。(彼の人生を歌った”Rasputin”という英語の曲もありますよ!)

毒だけではありません。
ラスプーチンは最後、暗殺されてしまったのですが、暗殺時のエピソードをご紹介します。

ラスプーチンの影響力がどんどん強まってきて、それを恐れた皇帝の周りの人々。
「ラスプーチンを暗殺しようぜ」と一致団結。

みんなでラスプーチンを呼び出し、毒入り菓子を食べさせてみたが、何もなかったかのように、けろっと食べ続けている。
「何人か殺せるくらいの量の青酸カリを入れたのに、何で?」ってざわつく暗殺者衆。

全然死なないもんだから、さらに毒を飲ませてみたけど、まだ平気。暗殺者びっくり仰天。

毒が効かないとわかると、今度は銃で左胸を撃ち、さらに銃で撃ち。
彼はその後、顔面を殴られ、袋詰めにされて、川へ捨てられてしまいました。
(ヒィィ…かわいそう。どうか安らかにお眠りください。)

しかし、ここまでされたなら、間違いなく死んでいますよね。いくらなんでも。
間違い無く、川に捨てられた時点で、死んでいないとおかしいです。

でも、翌日、遺骸を調べると…?どうなっていたと思いますか。

ここの部分を、「名画で読み解く ロマノフ家 12の物語」から直接引用させていただきます。

「驚くなかれ、袋の紐が中からほどかれ、肺には水がたまっていた。つまり川へ放られたとき、なおまだ彼は生きており、袋を開けて脱出しようとあがいたのだ!」
(名画で読み解く ロマノフ家 12の物語、第12章「ラスプーチン」より)

えええええ!

驚くほかありません。

しかも、これが15世紀とか、16世紀とか、歴史の古い出来事の話なら、技術もまだ発達していなかっただろうし、なんとなく脚色されてるのかな?とか、大げさになったのかな?と思うかもしれませんが、ラスプーチン暗殺は1916年の出来事。
ラスプーチンは、20世紀を生きた人物なんです!

ラスプーチン、相当な生命力のある人物であったことは、どうやら間違いないようです。
なんとも不思議な逸話がたくさん残る、まさに「怪物」

そんな興味深い怪物、ラスプーチンの話のほかにも、ロシアといえば日露戦争もありましたね。
また、ニコライ皇帝が日本で切りつけられた大津事件とその時の日本の対応の素晴らしさ。
その後の、皇帝一家の処刑という悲劇…。そしてもちろん、その時代の国の人々の生活ぶりも。

とてもショッキングなことも含めて、この本には沢山描かれていますが…。
どうやってこの王朝が始まり、どんな皇帝がいたのか。
そういった皇帝たちが、今にも残る世界遺産になっている教会を建てたり、街を作ったりしてきた、その背景…。

それを名画とともに学べるので、とても興味深いです…。もっと読みたい。
ロシアの文化や歴史について知れる面白い本で、とても勉強になりました!

ということで、ロシア、ロマノフ王朝の歴史について勉強したい方に全力でおすすめしたい本です。

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