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英の初女性首相、サッチャーの力強い名言から英語を学ぶ!

      2020/09/30

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イギリス初の女性首相になり、その決断力と行動力で、数々の批判や賞賛を集めた
マーガレット サッチャー
(Margaret Thatcher、1925-2013)

半生を描いた映画も2011年に公開されましたね。(映画では、サッチャーの役をつとめた有名女優、メリル•ストリープの演技が高く評価されました)

そんなサッチャーの力強い名言から、英語を勉強してみます。

ちなみに、サッチャーの略歴を。

サッチャーは元々食料品店(スーパーみたいな感じ)を経営していた家庭に生まれた普通の女の子。24歳の時に選挙に出ることを決心、25歳の1950年、出馬し、落選。
法律を勉強しはじめ、弁護士になり、結婚をし、双子の子供を生み、再び選挙に出るも落選。
やっと当選し議員になったのは1959年、34歳の時。

…まず、ここまでの時点ですでに、人生に対するエネルギーというか、行動力、バイタリティの強さに驚かされます。24歳の時に何を決心するかといえば、「選挙に出ること」って!落選するものの、まずそのあと勉強して弁護士になったって!

それで、キャリアだけじゃなくて、パートナーを見つけて子供まで生んでしまうんですから…。さらに、弁護士で生きていくわけではなく、再び選挙に出るんですからね。二度の落選を乗り越えて、24の時に決意した夢を10年越しで叶えています。

ものすごい意志の強い、行動力のある女性です…。すごい。

さて。その後は…

1975年、50歳で保守党のリーダーとなると、1979年に女性初の首相に。
3期連続、1990年まで首相をつとめました。

女性初の首相にまでなっちゃうんですから、本当に驚きです。

さて、この時代の世界の様子はというと…、
オイルショック(1975-79年)を経験し、イギリス経済は衰退の一途を辿っていました。
そんな難しい時に首相になって、サッチャーは国営企業の民営化など、保守的、新自由主義的な改革をすすめ、イギリスの経済を立て直したと言われます。

女性初の首相になるのもすごいのに、経済を立て直したと言われる、凄腕首相。

その強硬な姿勢から「鉄の女」IRON LADYとしての異名を持つ彼女。
(自身も気に入っていたようですよ)

落選してもめげず、結婚し、子供も居て、それでいて、国のリーダーをもつとめる。
繰り返しになりますが。凄まじい行動力です…!

そんな鉄の女の名言は、力強い言葉ばかり。
リーダーにも、リーダーになりたい時にも、強くなりたい時にも、女性にも男性にも、ぴったりです。

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“Don’t follow the crowd.
Let the crowd follow you”

『群衆に、ついていくな。群衆に、ついて来られるようになりなさい。』

the crowd=「群衆」や「人の群れ」
let=「~させる」
直訳的には、
「群衆を、あなたについてこさせるようにしなさい。」
人について行くのではなくて、自分が切り拓けと!

もうこの時点ですごいわ。普通と違う考え方でございますよ。さすが「Iron lady」。

“You may have to fight a battle more than once to win it.”

『勝つためには、何度も闘わねばならない時がある。』

You may have to fight a battleで、「あなたは闘わねばならないかもしれない。」
more than once は、「1回よりも」
to win it.「勝つために」

ちなみに、
once は「一度/一回」
twiceは「二度/二回」
三度目からは、three times, four times…となっていきます。

なるほど〜。
1度失敗したくらいで、諦めてちゃ勝てないぞ。っていうメッセージにも聞こえます。
何度も頑張ることが大切なんですね。

事実、サッチャーも初めて当選するまで、二回の落選を経験していますしね。一回失敗したくらいで諦めちゃダメってことですね。何事も!

勇気づけられます。

”If you set out to be liked, you would be prepared to compromise on anything at any time, and you would achieve nothing.”

好かれようとすれば、何にでも妥協してしまい、何も達成することはできません。』

これ、ついついやりがちですよね〜。相手に好かれようとしているうちに、あれ。何を目指しているんだったっけ。って。サッチャーを見習いたいです。

compromise「妥協する」という動詞。
achieve「達成する/実現する」
よく使われる言葉です。

”Defeat? I do not recognize the meaning of the word.”

『敗北?そんな言葉知りません。』

↑これ、言いたいです。強い。

”Being Powerful is like being a lady… if you have to tell people you are, you aren’t.”

『強くあることは、女性であることと似ています。
伝えなければ分からないようでは、そうだとは言えません。』

女性は、自分が女性であるとわざわざ人に伝えなくても、伝わるものです。
強くあることもそれと同じだと。
「私は強いぞ」と人に伝えなければならないようでは、本当には強くない、と言ってるわけですね。

ここのBeing powerfulを、「影響力が強い」と訳したり、女性の部分を「淑女」と訳す場合もあるようです。
どう訳しても、基本的なメッセージは同じです。

そして2行目の、

if you have to tell people you are, you aren’t.

if you have to tell people you areの後には、1行目に出てきたpowerfulやa ladyが隠れています。何度も繰り返しになるので略してるだけ。

if you have to tell people you are a lady,
you aren’t a lady.
if you have to tell people you are powerful,
you aren’t powerful.

↑略された部分を略さずに書いてみると、こんな感じになります。こうすると意味が分かりやすいですね。

力強い名言の多いサッチャー。

リーダーシップや人生において考えさせられる部分、参考にできる部分が多々あります。!

すごいなぁ。

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