一人旅をしていると、いろんな出来事に遭遇します。だからこそ、面白いですよね〜。
そして、いろいろ考えさせられます。
日本の、割と大きなゲストハウスに泊まっていた時に、すごく綺麗な顔の外人さんに出会いました。今回書きたいのは、その時の話です。
綺麗な顔さんとの出会い
その時私は、一つのビル全体がゲストハウスで、沢山部屋があるみたいなタイプの大型のホステル/ゲストハウスに泊まっていました。そのゲストハウスでは、パンや飲み物といった簡単な朝ご飯が、ラウンジ(共用スペース)で無料で食べられるという、嬉しいサービスがついていたので、ゆっくり眠った後、朝食を食べに行きました。半分寝ぼけた状態で。(朝食無料ってありがたいですよね〜!)
凄く人が多かったのですが、その中に、ブロンドで背の高い男性4人組が居ました。何語を話してたのか迄は、ちょっと分からなかったので、どこの国の人かは分からなかったですけど。
その中のお一人が、凄く綺麗な顔されてたんですね。
ですから、横目でチラ見しながら、お皿を取って、パンを取って、コーヒー淹れて、離れた席に座ったんですけど。
…あ。ちなみにこの「横目でチラ見」に関して、少し書きますと。
男性が綺麗な女性を目で追ってしまう、というのはよく聞く話ですが、女性も基本、「男前だな」と思う男性が居たら、チラ見くらいはすると思います。(人によってはガン見もする)
ただ、ここで気をつけなきゃいけないのは、女性の場合、「この人、うちの犬に似てるわ」と思った相手もチラ見したり、ガン見したりすることがあるということです。
なので、女性にガン見されたからといって、「この子、僕の顔好みなのかな」「僕に気があるのかな」と安易に思わない方が良いです。
…かくいう私は過去、「なんか見覚えがある顔なんだけど、どうしても誰に似てるのかが思い出せない」という顔の男性に遭遇して、バイト中でもその人が前を通るたびに、思いっきりガン見していたら、「その人に気がある」と、その場に居た全員に勘違いされて、その「誰だか思い出せない顔」の隣の人に、「絶対あの子(私)、お前のこと好きだ。毎回見てるぞ」と聴こえる声で言われ、「はァァァ?!?!」と心で叫んだことがあります。(←でも、あれは私が悪かった。)
…ということで、相手の目線で気持ちを判断するのは、慎重に。
話がかなり脱線しました。元に戻します。
綺麗な顔の方を再びチラ見して(とにかく、なんせ綺麗な顔だったので)、座って朝食を食べ、食べ終わったあと、共用キッチンで使った食器を洗いました。
このホステルでは、自由に使える食器が置いてあって、使った後は洗って各自が戻すというスタイルでした。
鼻歌まじりに、ご機嫌な気分で自分の食器を洗っていたら、あの顔の綺麗な外人が、ちょうど目の前に立ったんですね。手元をみると、使った後のお皿を持っています。
あ、お皿洗いに来たのね。と瞬時に察した私は、
外人の持つ皿を指差し、手招きし、「それ、洗うよ」と言いました。
厳密には、「言った」のではなく、ジェスチャーで伝えました。
何も考えずに、咄嗟に。ただ純粋な気持ちで。
私はちょうど、良い感じに泡立ったスポンジを持っていたわけだし。
共同生活慣れしていたので、こういうのはお互い様。
日本人流の、助け合い文化です。
でも、そのジェスチャーに対して、目の前の綺麗な顔は無反応。きょとん。
え!ジェスチャーが通じない!と焦り、英語で話しかけてみました。
…そして、思うに、私のこの聞き方がまずかったのですが。
「Do you want me to wash your dishes?」
(あなたのお皿、洗ってほしい?)
↑これを言い終わらないうちに、大声で「ノーノー!!!」言われました。
言われたというよりは、軽い絶叫です。綺麗な顔、めっちゃびっくりしてた。
超拒否され、私も逆にびっくりしちゃって、「えっ」ってなって。
「全然何ともないんだって、いいってやるから!いいの?」
みたいに肩をすくめて、表情を作ったんですけど、全然これも伝わらんのです。
そのあまりの拒否られっぷりに、なんだか、私が逆ナン(ナンパ)して、振られたみたいな雰囲気になっちゃって、ちょっと…。
皿洗うの協力しようとしただけなのに、悲しい気持ちになりました。笑
いや、確かに、チラ見はしていたと。
確かに数回チラ見はしたけれども。
お近づきになりたい!とかそういう邪な意図は全くなく、ただ単に、「こっちは朝一の寝起きで、アンパンマン風味の顔してるのに、この外人さんは朝から綺麗な顔で、人形みたいだな~~」くらいな、羽根より軽い気持ちで、チラ見してただけなのよって。
これね、私、あなたじゃなかったとしても、声かけてますからねと。
誰であったとしても。
それが、ジャパニーズスタイル!と。
そんな風に、頭の中に色んな言い訳がかけめぐりましたが、しばらくして冷静になったら、「私の聞き方がまずかったか。」と気がつきました。
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綺麗な顔さんも、誰かに洗ってほしくてそんな所に立ってたわけじゃないですもんね。
順番待ちしてただけだから。
それで、見知らぬ人に「洗ってほしい?」とか言われたら、「いえいえそんなの自分でやります」ってなりますよね〜。申し訳ないですもんね。
私でも断るわ。
逆に、「お願いします」ってなかなか言えないですよね。
…私、すごい失礼な聞き方をしてしまったのかも…。
反省から学ぶ
今回の失敗を活かして、今後どうしたら良いのかを考えてみると、まず、「洗って欲しい?」って聴くのはやめよう。
…ということで、代わりの言葉を考えてみましたが…
「I can wash yours too.」
(あなたのも洗うよ)
とか、どうでしょう。それも、こう、すごく軽い感じで。明るい感じで。
ニュアンスや状況があるから、一概には言えないですけど。
少なくとも、 「洗ってほしい?」よりは良いように思います。
…次の機会があったら、今度はこっちの言葉で、声をかけてみたいと思います。
しかし。
失敗して若干恥ずかしい思いをしたので、「次はもう、声をかけなければ良い」という選択肢も頭によぎりました。
でも、それはやっぱり嫌。失敗を恐れて挑戦をしなくなってしまうなんて。
こんなたった一回の失敗で、役に立ちたい心を、表現しなくなっちゃうのは。
何か自分に出来ることを見つけたら、相手に声をかけていける人間でいたい。
その相手が日本人だろうが、外人だろうが。
親切なオジサンとの出会い
…というのも、以前、街中で、道ばたの地図を観て座り込んでいて、明らかに道に迷っている外人のおじさんに出会ったのですが…
その横で信号待ちをしていた私は、座り込むオジサンに声をかけてあげようか、かなり悩みながらも、なかなか動き出せませんでした。
そんな時、ふら~っと横から日本人の大阪弁オジサンが来て、「どしたん?」的なノリで、ガンガン迷っている外人のおじさんに、日本語で話しかけ始めました。
その大阪弁のオジサン、英語は全く話せない方だったのですが、外人さんに身振り手振りで案内してあげてて、外人のおじさんも超喜んでいました。
そんな場面に遭遇した私は、心の中で「大阪人のオジサン、すごい!!」と尊敬。こういう時の大阪の人の距離の近さ、グイグイいける感じの凄さを、改めて感じました。
そして、すぐに声をかけてあげられなかった、動けなかった自分を反省。
こういう時にぱっと動けないのなら、何のために英語なんて勉強するんだと。
何のための言葉なんだ!!
…ということで、その時の悔しい思い、反省を活かした上での、今回の咄嗟の行動だったのですが、見事に失敗に終わりました。
綺麗な顔さん、驚かせて、すみませんでした。
人の役に立つって、なかなか難しいなぁ、と改めて感じています。
まだまだ大阪人のオジサンを見習って頑張らねば。
がんばります。