英語too to構文の意味と使い方【否定文含む例文3選】
2020/10/14
スポンサードリンク
too..toの意味と使い方が知りたい。例文を読みたいな。
too..toの否定文の例文ってある?
という方へ、使い方や意味を3つの例文からまとめました。
too..toの例文から、それにnotやneverが入ったtoo..toの例文も挙げています。
本記事の内容
- 基本的な意味と違いまとめ
- 例文1.キング牧師の言葉
- 例文2. too..to: 否定文
- 例文3. too..to: 否定文2
この記事を書いているのは、留学経験ありの英語翻訳者です。
英語力としては、TOEFL iBTの点数をTOEICに換算すると965点くらいになります。
私が英語を勉強していたときに、「あったら良かったな」と思うような内容をまとめています。
ということで、そんな英語好きが、「too..to」の使い方を、例文を使ってまとめていきますね。
英語too to構文の意味と使い方【否定文含む例文3選】
まず、too..to構文のそれぞれの基本を簡単にまとめておきます!
「~なので…できない」
(否定的な意味になる)
notやneverのように、否定の意味の単語が入っていればまだ分かるものを、そういうものが入っていないのに「~ない」という否定的な意味になるというのがtoo…to 構文の気をつける必要がある部分ですよね。
では、実際にto…to構文が、どのようにネイティブに使われているのか、内容も面白いなと感じる例文を3つ、まとめてみました。
例文から意味と使い方を覚えていきます。
例文1. キング牧師の言葉
まず最初は、基本的な使い方をしている例文から。
I have decided to stick with love.
Hate is too great a burden to bear.
ーMartin Luther King. Jr.
こちら、”I have a dream”のスピーチが有名。人種差別と闘われた、キング牧師の言葉です。
順番に見ていきます。
「私は、愛とともに生きると決めた。」
② Hate is too great a burden to bear.
「憎悪というのは大変な重荷で、耐えられない。」
=「私は、愛とともに生きると決めた。
「憎悪という大変な重荷には耐えられない。」
②で、too..to「~すぎて、~できない」が使われています。
これ、すごい言葉ですね…。すごいです。
内容にもいろいろ言いたいことはあるのですが、今はぐっとこらえて、英語の話に戻ります。
→great a burden =重荷
“burden”だけで「重荷」という意味になりますから、それをさらにgreat a burden とすることで、本当に大変な重荷、という感じで、強めている表現になっています。
→ bear=耐える、我慢する
少し補足
①「stick with love」という表現について。
この「stick」という表現、覚えにくくないですか?
日本で習ったstickは、「棒」のイメージしかない!という方も多いのでは。
私はこれが、すごく覚えにくかったです。
「stick with」に関しては、最初に「sticky」という形容詞を先に覚えてしまうことをおすすめします。
stickyは、=「粘り着く,くっつく, ねばねばする」という意味。
it’s sticky.(ねばねばするわ)みたいに会話でもよく使われますから、覚えておくと便利です。
この「sticky=くっつく、ねばねばする」というのを先に覚えておくと、
「stick with」=「~にくっついて離れない、~を手放さない、~にこだわる」という意味になる、というのにも納得がいきます。
イメージも掴みやすく、覚えやすくなりますよ。
だから①は、「愛を選ぶ、愛を信じる、愛を手放さない、と決めた。」
色んな訳し方ができますね。
憎しみは重荷すぎて、耐えられない。
深いです…。
<スポンサードリンク>
例文2.「no」がつくtoo..to例文(否定文)
When the sun is shining I can do anything; no mountain is too high, no trouble too difficult to overcome.
ー Wilma Rudolph
→overcome = 克服する、乗り越える
順番に見てみます。
「太陽が輝いている時、私は何でもできる。」
② no mountain is too high, +
「高すぎる山なんてない」
③ no trouble too difficult to overcome.
「難しすぎて克服できないトラブルなんてない」
= 「太陽が輝いていると、何でもできる。
高すぎる山なんてない、克服できない試練なんてない。」
※文法的に言うと、no trouble is too difficult to overcome.でisを入れた方が良さそうですが、原文を尊重してそのままにしています。
「No」がついていますね。
この場合、どうやって訳しましょうか?
順番に見てみます。
例えば…まずNoがなかった場合どんな意味になるか、見てみます。
だった場合、意味は?
「〜すぎて〜できない」ですから…
となりますね。
かなりネガティブな文章になってしまいました。あらら。
しかし!それを打ち消すんですね。
最初にNoがついているので、
「難しすぎて克服できない問題なんてない」となります。
とっても前向きな意味になりますね。
ちなみに、この言葉の主は「黒い真珠」の異名を持つ、アメリカの陸上競技選手、Wilma Rudolph(ウィルマ ルドルフ)さんです。
この方、すごいですよ。
wikipediaによりますと、なんとスラム街の貧しい家庭に、体重2kgの未熟児として生まれ、4歳の時に猩紅熱と肺炎の合併症にかかり、左足の小児麻痺で歩けなくなったにも関わらず、80km先の病院まで毎週2回通い、足のマッサージを続け、少しずつ歩けるようにリハビリし、12歳でついに完治。
それでいて、陸上競技でオリンピックに出るまでになり、100m走の世界新記録も作ってしまったという方だそうです…。
す、す、すごすぎます。
尊敬の一言です。
克服できない試練なんてない!この言葉にすごく重みがありますね…。
見習いたいです。
例文3.「never」がつくtoo..to例文(否定文)
You are never too old to set another goal or to dream a new dream.
― C.S.Lewis
有名な「ナルニア国物語」の作者の方の言葉です。
今度は、「no」ではなく、too to構文に「NEVER(否定)」が入っているケースです。
これ、意味はどうなるんでしょうか?
ということで、再び順番にいきましょう。
もし、この文にneverが入っていなかったら、どういう意味になっているか?をまず考えてみます。
これだと、普通のtoo..to構文の使い方と意味『~すぎて~できない』になりますね。
never抜きのこの文章を訳してみますと…
あらま。
この世のものとは思えないSUPERネガティブな言葉になってしまいました。
これだと、名言でもなんでもないですよね。
「どうしたかな、Lewisさん、なんか嫌なことあったのかな?」って心配になるレベルです。
あの世界的に有名なファンタジー作家、人々に夢を与える「ナルニア国物語」の作者が、こんな後ろ向きなことを言うわけないと。
では、改めて、「never」を戻しましょう。
原文を訳してみます。
=「新たな夢を描いたり、目標を立てたりするのに、年を取りすぎているなんてことは、決してない。」
もう少し意訳をすると、後半部分は「年なんて関係ない」という風にも訳せますね。
「NEVER」が入ると、否定的な意味を打ち消し、全く逆の前向きな意味になっていることが分かります。
too..toの否定文はこんな風に訳せるんですね。
新しく夢を描くのに年なんて関係ない。
年を取りすぎてるなんてことは決してない、と。
年なんて関係ない。
「偉人」と呼ばれる人は、年齢なんて全く関係ない、と言う場合が多いですね~。
ということは、やはり年齢なんて気にしないことが、何かを達成する鍵なのかも!年齢なんて関係なくどんどんトライしたいです。
おわりに
いや~、素晴らしい人って、世界を見渡すと本当に想像以上にたくさんいらっしゃるんですね。
キング牧師を始めとして、こういうすごいなと思える方の英語をそのまま読んで理解できると、嬉しくなりますよね。
英語を勉強してきた甲斐があった!と思います。
少し余談ですが、私は、「感動する英語!」という本で、キング牧師の英語のスピーチを読んで、とても感動しました。
もし英語に興味が持てない、モチベーションが上がらない中高生がいたら、このキング牧師のスピーチを英語で読んでみてほしい!と声を大にして言いたいです。
英語を学ぶだけじゃなくて、その内容から本当にいろんなことが学べます…。
英語が理解できること、勉強することの面白さを改めて感じさせてくれるはずです。
学校では、too to…構文を学ぶ際に、「this bag is too heavy to carry.(このカバンは重すぎて運べません)」のように、大して中身のない例文ばかりがでてきますから、ちょっと、英語がつまらなくなってしまいますよね~。
英語は言葉で、あくまでコミュニケーションの「道具」「手段」ですもんね。
そこから何が伝わってくるか、その内容、中身がとっても大切。
どんな意味なんだろう?すごいな!好奇心を持って、感動しながら勉強できることが一番大切だなと、つくづく思います。
英語が理解できれば、それだけ世界中の情報を知ることができますしね!がんばろう。