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英語脳とは?留学で英語脳ができるまでの体験談

      2020/11/16

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英語脳とは?留学すると英語脳ってできるようになるの?英語脳ができた体験談を知りたい。

そんな疑問に対して、英語脳ができるまでの過程、留学体験談をご紹介します。

この記事を書いているのは、留学経験あり翻訳者。
今回は、留学中に英語脳ができるまでの体験談についてです。
いつか留学を考えている方の参考になりましたら幸いです。

英語脳とは?留学で英語脳ができるまでの体験談

早速ですが、英語脳の定義から。

英語脳とは?

「日本語に訳さなくても英語を英語のまま理解できる状態の脳」のこと

こんな状態のことを「英語脳」と呼ぶことが多いと思いますので、ここを前提に話を進めていきますね。

英語脳とは、こういうことか…!

私がそんな「英語脳」と出会ったのは、高校時代でした。
英語の話せる先輩(とゆうか半分外人)に、英語を教えてもらっていた時のことです。

私は毎回「どんな意味ですか?」「これ日本語にするとどういうことですか?」という質問をしていました。

すると、私がその質問を頻繁にするからか、ある日その先輩から、こう言われました。

「あのね。英語は訳さない方が良いよ」

しばらく、全くその言葉の意味が分からなくて、沈黙。
頭の中では、いやいやいやいや。私はもうずっと日本語で生きてきてるんで。訳さないと分からないじゃないっすか。どうやって理解しろと?!
という言葉が、ぐるぐる回っていました。

そうしたらその私の疑問を察知してくれたのか、すかさず先輩が、「日本語じゃなくて、英語で理解するようにした方が良いんだよ。スピードも全然違うよ」と言ってくれました。
そして、先輩はさらに続けました。

いちいち日本語で訳してたら、会話のスピードについていけないでしょ

い…言われている意味はわかる、日本語の意味はわかるのですが…。
え。

英語で、そのまま理解する?

何を言われているのかわからなくて、開いた口が塞がらず、再びしばらく沈黙です。

えええ!どうやって?!
訳さずに意味がわかるなんて、チートじゃないですか!

と、そのときは逆ギレしそうなくらい言われている意味が分かりませんでしたが。

留学してしばらくして、ようやく先輩の言われていた意味がわかりました。
先輩は、「英語脳を作る」ということを言われていたんだな、と。

ということで、逆ギレから始まった私が留学をして、英語脳ができるまでの体験談と作り方をまとめました。
英語を勉強している人なら、手っ取り早く英語脳を作りたいですよね~。

1. まずは基本的な文法の勉強

まずは、しっかりと基本的な文法を覚えるところから、ひたすら単語や文章の読み書きをしていました。
ここは基本ですから、最低限おさえないとね。
(留学中の勉強について他にも書きましたので、ご興味がありましたらこちらをどうぞ。)

【留学中の勉強】洋書が英語力向上の役に立った体験談

ただ…ここまでは、英語を勉強している殆どの方がしていると思います。

ここから先が大変なんですよね。

全然英語脳なんてできない!涙
いつできるんですか!

という感じ。

毎回日本語に直さないと英文理解できないし、だから時間かかるし。
「英語のまま理解しろなんて、無茶です..」状態でした。

2.「リズムのあることをする」

この状態から脱する鍵となったのは、「リズムのあることをした」ことです。

これが効果的だと、体験を通じて感じました。

というのも、文章を読む/書くは自分の脳内で転換して、時間を好きなだけかけてしまいますから…。
それでは、頭の中で日本語に直してから理解しようとする癖が抜けなかったのです。

この「リズムのあること」というのは、一言で言えば、
問答無用で、置いていかれる」状況をたくさん作り出すこと。

留学をすると、こういう状況にたくさん遭遇することができるので、英語脳が早く作られるのだと思います。
ちょっとわかりにくいと思いますので、例を挙げていきます。

例えば..

  • 授業内容をひたすら英語で早口で説明される
  • 友人複数人で会話をしている
  • 何時にここ集合ね、と英語で言われる

などなど。

「待って〜!」

..と言いたくなるような環境に身を置くことで、自分で好きなだけ時間をかけて日本語で理解する癖が少しずつ治っていきました。

相手が待ってくれないと、人間ついていくのに必死になりますよね。笑
頑張ってそのスピードについていこうとする」こういう環境に身を置いて訓練をすることです。

これ、留学していない時にもできますね。
こちらも例を挙げておきます。

  • 時間制限のある英語のテストを受ける
  • リスニングの問題を解く
  • 字幕で海外ドラマを見る

などなど。

リスニングも、相手が問答無用で話を進めていきますから、待ってくれません。
ついていくのに必死になりますから、早いスピードに慣れる練習になりますよね。

英語を沢山聞いて、話して、その英語のリズムの中で、自然と英語に脳が馴染んでいきました。

留学して3ヶ月後

そんな日々を過ごし、留学して3ヶ月後。

よく「留学して3ヶ月で理解できるようになった」とか、「英語脳ができた」「ある日突然英語が入ってくるようになった」とかいう話を聞きますが、私の場合は3ヶ月経っても自覚が全くなかったです。

3ヶ月経ったけど、わからない文章はわからないし、スピードが早くなったかどうかも、自分ではいまいち、わかりませんでした。

以前よりマシになったかな…。
そういう自覚しかなかったので、必死に勉強していました。

ただ、3ヶ月後に一旦帰国をした際に、「あれ。英語力伸びてるかも…!!」と実感することになりました。

ネイティブの話が、入ってくるようになっている!
しかも、前より早く理解できるようになってきている…!!

留学していると、周りのレベルが高かったので(ネイティブに囲まれるので)、自分のレベルも周りと一緒に底上げされていることに気がつかなかったのです。

そして、これは私だけに限らず、多くの人に訪れていることではないか?と思いました。
毎日地道に続けると、変化に気がつきにくい。
毎日会っている人の変化に気がつきにくいのと似ています。

「積み重ねれば語学は確実に上がっていくんだ!」と実感しました。

留学してさらに数ヶ月後

そして、その後はどんどん右肩上がりです。

この英語脳の感覚として…
たくさん勉強をされている方は、How are you?と聞いて、わざわざ「元気ですか?」と日本語で理解していないですよね。
How are you?は繰り返しすぎて、how are you?と聞いた瞬間に意味を理解しています。
日本語に訳すことなく、そのままで理解しています。

これが、もっと多くの文章で起きてくる感じでした。
その数がどんどん増えて行く。
積み重ねが増えれば増えるほど、増えて行きました。

(ちなみに、私の友人は、留学しても日本人としか一緒におらず、全然勉強を頑張らなかったそうですが笑、それでもリスニングの力はかなり伸びていました。
会話の聞き取りは、かなりできるようになったとのこと。
留学中は英語を聞く機会が多いので、それだけで自然と耳が慣れるのですね~。)

ということで、私の体験からくる感覚としては、まずは3ヶ月
最長でも1年
留学をして、その間努力をしていれば、完璧なものではないですが、確実に、ある程度の英語脳が出来上がるように感じました。

留学すると英語脳はできるようになるか?結論

留学すると最短3ヶ月から、1年くらいの積み重ねで、英語脳はできるようになる。(=留学しない場合はそれと同等の環境や努力でカバーできるはず)

英語脳を作るには、「リズムのあること」
スピーディーな練習(会話やリスニング)をするのが鍵

以上、英語脳ができた体験談をまとめました。

ちなみに最初に紹介した、半分外人の英語脳ができあがっている先輩は、他にも数々の衝撃の発言をされていたのですが、その中の一つに、英語の日本語字幕をみて、

「あの、下に書いてある日本語。あれ、邪魔じゃない?いらないよなぁ。映画が見にくい」

というものがありました。

いやいやいや
冗談じゃないですよと。

こちらは字幕ないと、何にも分からんのですよ
画面と俳優さんの顔で、全部判断するしかなくなりますよ。
…と思いました。

…でも確かに、日本語の映画で日本語の字幕があったら邪魔に感じる時はあるかもしれないな。
英語が流暢すぎると、こういう感覚になれるってことですね。

気長にコツコツ、がんばっていきましょう~。

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