used toとbe used toの意味と使い方【例文5つ】
2021/10/25
スポンサードリンク
used toとbe used to の意味、使い方を知りたいな。例文を読みたい!
という方へ、例文を見ながら、この似た表現の意味と使い方をそれぞれ、理解できるようにしていきます。
この記事を書いているのは、留学経験ありの翻訳者。
英語力としては、TOEFL iBTの最高点109/120点。TOEICに換算すると965点くらいです。
そんな英語好きが、used toとbe used to の意味、使い方と用法をまとめていきますね。
used toとbe used toの意味、使い方と例文
1. be動詞 + used + to~で「~に慣れる」
2. used + to~で「よく昔は~したものだ」
今回はこちらの表現に焦点を当ててみます。
この表現、似ているくせに意味は全然違うので、ちょっと分かりにくいですよね。
1. be used toの使い方と例文
順番に見ていきましょう。
例文その1。
I’m used to bad reviews.
― Roger Moore(ロジャー・ムーア)
こちら、人気映画「007」シリーズで7作にわたってボンド役を演じられた有名なイギリス出身のイケメン俳優、ロジャー・ムーアさんの言葉です。
こうやって言われたら、ぱっと、どういう意味かわかるでしょうか。
こちら、形としては、そのまま基本的な使い方をされています。
Be動詞 + used toで、「~に慣れる」ですから…
「悪いレビューには慣れているよ」という意味です。
有名な俳優さんですから、いくらでも色んなことを言われてしまうと思いますが…「悪いことは言われ慣れてるよ」と。動じない姿勢がカッコイイ言葉ですね。さすが007です。
では、次は否定形の例文を見ていきます。
例文その2.
I’m not used to getting good reviews.
― Pauly Shore
こちらは、アメリカのコメディアン俳優さんの言葉です。
be動詞のあとにnotが入りましたから、こちらは否定形になっています。
I’m not used to…(…に慣れていない) になります。
と、ここで。
「アレ?なんでbe used to のあとに、ing形が来ているんだ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
これ、何でしたっけ?
と考えてみると…
「~に慣れていない」という表現なので、toの後は「何に」慣れていないのか、というのを説明しています。
→「getting good reviews」に慣れていない。
→「getting good reviews」ってどういう意味?
→「良いレビューをもらうこと」
なので、訳としては、「良いレビューをもらうことに慣れていない」となります。
ヒントとして、I’m used toの後には、基本的に名詞もしくは動名詞がきます。
見てみると、例1の言葉では、toのあとが「bad reviews」となっていて、これも名詞です。
例2の言葉では、toのあとが「getting」と動名詞になっています。
例2のように、「~することに慣れている」と言いたい時は、動詞を名詞にする必要があります。
そんな時は、getにingをつけて、gettingにしてしまえば良いんですね。
見てみると、例1の言葉では、toのあとが「bad reviews」となっていて、これも名詞です。
例2の言葉では、toのあとが「getting」と動名詞になっています。
2. used toの用法 (例文)
では、これに対して…
used to「昔はよく~したものだ」の方の表現が使われている名言をみてみます。
「過去の習慣を表す」表現です。
例文その3.
I used to be a journalist.
― Terry Hayes
イギリス人の、脚本家で映画プロデューサーのテリー・ヘイズさんの言葉です。
基本的な使い方をされていますね。
こちらのused to「昔はよく~したものだ」は、基本、こんな風に、動詞の原形が続きます。
usd to「昔はよく~したものだ」の後は動詞の原形がくるので、この例文では、be動詞の原形「be」が使われています。先ほどのused to(慣れている)表現との違いですね。
もう一つ見てみましょう。
例文その4.
I used to like studying a lot.
― Juan Manuel Marquez
こちらは、有名なメキシコ人のプロボクサーの方の発言です。
意味としては、「僕は昔、勉強することが大好きだった」。
では、もしこの文章が…
「I used to study a lot」だけだったら、どういう意味になるでしょうか。
これですと、そのまま「昔はよく勉強したものだ」ですね。
ただ、「よく~することが好きだった」と言いたい時は…「好き」を表す「like」を入れないといけませんから…最初の文章になります。
ゆっくり訳していくと…
僕は昔…が好きだったんだ。
ほう、何が好きだったの?
勉強することが。
“I used to like studying”の完成です。
(最後にa lotが付くことで、「大好きだった」と強めています。)
そして、likeっていう動詞のすぐ後ですし、「~すること」と言いたいので、studyを名詞形にする必要があり、studyingになっていますね。(動名詞)
例文その5.
I cry so much less than I used to.
I used to be one of the most teary people.
― Alice Walker
アフリカ系のアメリカ人の作家、アリス・ウォーカーさんの言葉です。
2つもused toの表現が使われています。
読んでみて、ぱっと訳せますでしょうか。
ゆっくり見て行きます。…
最初のI cry so muchの部分だけ読むと、「おぉっと?!『私はよく泣く』ということか?!」と早合点しそうになりますが、その後を読むのを忘れないように。
I cry so much less このlessに注目です。
lessの意味としては「低く」とか、「少なく」とかでしたよね。この場合、「泣く」にかかるので、低い、と訳すのは変です。
「少ない」ですね。
…ということは、so much (とても)はlessを修飾している言葉になります。
「much less(かなり少ない)」という表現はよくあるのですが、このアリスさんは、「かなり」という意味をさらに強めたくて、「so much less」を使っています。
「泣くことがとても少なくなった」
so much less than I used to.
あれ。
I used toで終わってしまいました。used toの後がありませんね。
これ、I used to. の後は重複を避けるため、動詞が省略されているんです。
こういう風にも、よくused toは使われます。
では、何が省略されているんでしょう?
この場合は、すぐ前に出て来た動詞cryです。
それ以外他にないですしね。だいたい直前に出てきた動詞が省略されています。
I cry so much less than I used to (cry).
昔(泣いていた)よりも、私はずっと泣かなくなった。
昔はよく泣いてたんだけど、今はもう、あんなに泣かなくなったな~。
ということを伝えてくれています。
ということで、
「昔より、私はずっと泣かなくなった。」
こんな風に訳せます。
そして、その次の文章。
I used to be one of the most teary people.
この文章にも、used toの表現がばっちり使われています。
そして、toの後はもちろん、動詞の原形。
これは、結構分かりやすいですね。
これを直訳すると、
「私はかつて、最も涙もろい人間の1人であった。」
でも、直訳だとちょっと堅苦しいので、もう少し日本語らしく訳せると良いかもしれません。
以上、二文続けて訳すと、
「昔(泣いていた)よりも、私はずっと泣かなくなった。かつては、すごく涙もろい人間だったの。」
こんな意味になりますね。
いかがでしょうか。
例文を一つひとつ見ていくと、ぱっと見は似ていますが、実際は使われ方がかなり違いますよね。
今回はused to, be used toについて見ていきましたが、他にも例文を使って、受動態表現や
意味の多い単語、asの表現について説明した記事もありますので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。
まとめ
以上、まとめておきます。
・be動詞 used toは名詞か動名詞が後にくる。
意味は「~に慣れる」
・used toは動詞の原形が後にくる。
意味は「よく昔は~したものだ」(過去の習慣)
時々例文を見て、慣れていってみてください。
最初はこうして覚えて、慣れていくことが大事ですが、たくさん英文を読んで、慣れていくうち、自然と、考えなくても、2つの区別がつくようになっていきます〜!
でも、文法的なことばかりだと飽きてきてしまう時がありますよね…。
「英語の勉強に飽きてきた!英語学習に役立つ、感動する内容の面白い本はないかな〜」と思われた方へは、おすすめの英語学習本も紹介しておりますので、ご興味がありましたら、どうぞ。