イギリス英語表現 pastとtoを使う時計、時間の読み方言い方
2021/10/25
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『PastもしくはTo』を使った、イギリス英語式の時計、時間の読み方について知りたいな。
という方のために、Pastとtoを使った、時間の表現の仕方をまとめました。
本記事の内容
この記事を書いているのは、留学経験ありの翻訳者です。
そんな英語好きが、Pastとtoを使った時間の読み方(意味や使い方)をまとめていきますね!
イギリス英語表現: pastとtoを使う時計、時間の読み方言い方
このpastとtoを使って時間を表す言い方に、馴染みがなくて分かりにくいと感じている方が多いと思います。
国別でいえば、特にイギリスやオーストラリアなど、イギリス英語の国では頻繁に、この日本人に「馴染みのない時間の言い方」をさらっとされます。
イギリス、もしくはイギリス系の風潮が強い国(オーストラリアなど)に行かれる方は、要注意ですよ。
行く前に知っておくと、困りません。
それでは早速、見ていきましょう!
まずは質問です。
「1時半です」は英語で何と言いますか?
→これ、イギリス英語圏では“It’s one thirty”と言わないことがほとんどです。
ではなんと言うんでしょう?
答えは、こちらです。
う~ん。
答えだけ見ても、まだよくわかりませんよね。
順番に見ていきます。
イギリス式時間の言い方の特徴
英式時間の特徴としては…
① 先に「時」の方ではなく、「分」の方を表現する
② 「30分」を境に、past/toが変わる
具体的にみていきます。
先ほどの「1時半=half past one」を例にとって、順番に訳していきましょう。
まず、アナログの時計を想像してください。
halfは、「半分」という意味ですよね。
日本でも12時30分のことを、12時半といった言い方をするのと同じで、半分は30分を指します。
「past」っていうのは、シンプルに「過ぎた」。
そしてoneは1時。
ですから「half past one」を直訳すると、「30分過ぎた1時(→1時半)」という意味になります。
2時半だったら、「half past two」
6時半だったら、「half past six」。
「分」の方を先に表現するんですね。
ただ、これが「half」だけだったらもっと簡単なんですが、「quarter」となる時もあるから、少し厄介です。
HalfとQuarter
Quarterは 「1/4」という意味の単語。日本語でもクォーターってカタカナ英語になっているので、意味は覚えやすいですね。
で、このクォーターが使われる時はいつかと言えば?…時計を見るとわかりやすいです。
時計の4/1ってどこ…?とみていくと、時計周りにいくと15分、半時計まわりにいくと45分のところですよね。
「15分」もしくは「45分」と言いたいときに登場するのが、quarterです。
では、『1時15分』と言いたい時は、どうやって言いますか?
→これは「quarter past one」です。(15分(4/1)過ぎた1時だよ)
ほっほ。ちょっと見えてきました。
1時15分から、時計を進めてみていきましょう。
先ほど出てきた「1時半」はhalf past one。(1時を半分(30分)過ぎたよ)
では、1時45分はどうやって言いますか?
ここで、最初に書いた、イギリス式時計の特徴の2つ目が登場します。
pastがtoへ変化する
「30分」を境に、past/toが変わる
「30分」を境に、pastがtoに変わるって、これはどういうことかというと…。
「1時45分」と言いたい時は、「quarter to two」となるんです。
でも、あれ?!ちょっと待ってください。
1時45分と言いたいのに、「one」ではなくて、「quarter to two」になっています。
さては間違えたな?!と思われるかもしれませんが、これで合ってるんです。泣
紛らわしいですよね~。でも、理屈さえ分かれば簡単ですよ。
Toには、「~まで」という意味がありますから、「quarter to two」を直訳すると、「2時まであと15分だよ(=1時45分)」という意味になるんです。
では…
2時45分と言いたい時は、何と言いますか?
正解は、quarter to three。(=3時まであと15分だよ)
ちょっと待って。
じゃあ5分、10分、50分のように、中途半端な時は、どう言うんだ?っていう疑問が湧くかもしれませんが、そういう時は、普通に数字を使います。
少し整理して、まとめてみますね。
・Quarter=「15分」もしくは「45分」
・Past=「過ぎた」
・to=「まで」
・分を先に表現する
・30分を境にpast(=〜時を◯分過ぎた)がto(=〜時まであと◯分) へと変化する
1時10分→ten past one (10分過ぎた1時)
1時15分→quarter past one
1時半→half past one
1時45分→quarter to two
1時50分 →ten to two(2時まで10分)
1時55分 →five to two(2時まで5分)
頭に時計を思い浮かべながら考えると、分かりやすいです。
しかし、この理屈が分かったところで、最初は「うーむ。紛らわしいし覚えにくい!」と思うかもしれませんが…。
人間の脳ってすごく賢いので、大丈夫です。
慣れると、この言い方が便利になります。
私は留学する前、「こんなの別にわからなくても良いだろ、数字言えばなんとかわかるだろ」的なノリで、行き当たりバッタリで、大して覚えずに行ったのですが、行ってみたら仰天。
会話のスピードがとにかく早くて、全然追いつけない。
しかも、会話で「何時に」っていうのがわからないと、致命的なんですよね。
「何時までに来てください」とか言われても、いやちょっと待ってわからない!!何時何分のことですか?!みたいになって、本当に焦ったことが何度も何度もあり、あ~もっと勉強しておけば良かった。と思いました。
しかも、勉強して頭でわかるのと、とっさに口から出たり、耳から聞いたりしたことを即座に理解して会話についていくことは、また別な部分もあり…。
「え~と…pastってことは…」という風に日本語で考えているうちに、もう話が次に行ってしまっていたことが、何度あったことか。笑
困るし、言い方を覚えよう!と決意したは良いものの、この言い方ってなんだか数学っぽくて、最初は本当にこの時計の読み方が嫌いで、「無理!!」って泣きそうになっていましたが…、結局は慣れです!!
(ちなみに、留学してから覚えたことは他にもあり、「LOO」という単語の意味や、英単語「HOT」には意味がいくつかあること、またはDarlingやsugarといった呼びかけ表現についても別で記事を書いていますので、ご興味のある方は御覧ください。)
そして…
留学される方や外人とお話しされる方で、まだ慣れず、分からなくて困ってしまっている時は、素直に「分かりません」とハッキリ言った方が良いですよ。
質問したらきっと教えてくれますから。
私もそうしました。
するとホストマザーが「この子、時計の言い方がわからないみたいだから注意ね。でも数字で言えば、わかるらしい」と他の家族のメンバーにも注意を促してくれていました。
ありがとうございます泣
そんな風に最初は結構周りの人が気を使ってくれましたが、(それでもついていけなくて泣きそうになることも何度もあったわけですが笑)徐々に慣れていきました。
知らなかったことが知れるのって、楽しいです。
少しずつ、ゆっくり慣れていければ大丈夫です!